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CISA®が日本国内で注目されるようになった契機は、2009年3月期より導入された「内部統制報告制度(J-SOX)」です。導入以前は主に監査法人やコンサルティング会社に在籍する方がCISA®を取得されていましたが、導入後は事業会社の内部監査部門に在籍されている方の取得が増えました。内部監査業務を遂行する上でシステムやシステム監査に関する知識が不可欠であったためです。そして現在、リスク管理という観点から、情報システム部門やセキュリティ部門に在籍されている方の取得が増えています。 欧米においては、特にリスク管理の必要性が高い金融機関などを中心に、CISA®資格者が情報システム監査の専門家として幅広く活躍しています。今後日本においても、CISA®資格者の必要性が様々な業種でより一層高まることが予想されます。
世界の経済を動かすキーワードは、グローバル化と IT 化です。この基本をマスターする最短の方法のひとつが CISA(R)(公認情報システム監査人)の試験に合格することです。
エンロンの不祥事等の影響で、US-SOX,J-SOXをはじめとして世界的に企業の社会的責任としてガバナンスとコントロールの重要性が叫ばれています。なにが、グローバルにもとめられているガバナンスとコントロールなのか。その基本的視点を具体的に学習するにはCISA(R)(公認情報システム監査人)は最適な試験です。
IT化についても、十分に最新の技術動向をふまえながら何を基本的におさえておくべきかを具体的に学習することができます。ともすれば、おくれがちなわが国の IT 技術の適用事例ではなく、世界の先端をいく IT 技術の適用を前提にガバナンスとコントロールのポイントを具体的に学習できます。
プロとして、これからはばたきたい優秀な意欲のある方々の受験をおすすめします。 CISA(R)(公認情報システム監査人) に合格したあと、その能力は、IT の内部統制やその監査でだけでなく、企業戦略策定、システク設計、開発、運用、セキュリテイ診断、リスク管理評価など多面的に活用することができます。また、世界的に IT ガバナンスのディファクトとして利用されているISACAのをよく理解するためにも、基本的な知識として学習することをおすすめします。
IT分野、会計分野、監査分野、内部統制分野、管理、経営分野等どの業務分野でも IT に係るガバナンスとコントロールは必須の知識です。
わが国経済の発展のために多くの方々がこの領域に挑戦されることを期待しています。先進的な企業の経営者に、IT分野のガバナンスとコントロールの経験者が増えてきています。情報とコミュニケーション(意思疎通)を担うITは経営の要です。そのガバナンスとコントロールを是非マスターしてください。
<著書>
編著『実践 ERP 内部統制』同文館出版 2007年
編著『 Governance of the Extended Enterprise 』 Wiley & Sons 、NY.2006年
編著『 Control Objectives for Net Centric Technology 』ISACA, 2004年
<訳書>
監修、訳『 COBIT 3.0 マネジメントガイドライン』 ISACA 東京支部、2003年