CIAを目指した理由
総務や営業の経験はあったものの、初めて内部監査を担当することとなり、業務については何も知識がなかった。その直前に短期間配属された不正調査の専門部署での経験が、内部監査に興味を持ったきっかけになった。
専門的な学習をするためには何か資格を目指すのが良いと考え、情報収集したところ、国家資格ではないものの国際的な資格でもあり、当時広く認知され始めてきているCIAを知った。難易度と受験・学習費用の高さに若干躊躇したものの、最終的には実務に役立つのはもちろん、サラリーマンとしてのその後のキャリアにもプラスになるという期待もあって受験を決断した。転職に有利という「噂」もあり、すでに65歳定年間近の年齢であったため、定年後のキャリアに役立つ可能性も考慮した事項の一つである。
アビタスを選んだ理由・メリット
CIAについて調べるほど、独学で受験するのは至難の業に思えたので、通信教育の会社を何社かサイトを調べてみた。
通信教育会社として有名なある会社の受講料はアビタスよりも安価であったが、受講者数・合格者数の情報を調べていくと、アビタスが最も多く信頼性が高いということがわかった。
その一方で、受講料は高額であったが、教育訓練給付金制度を利用することで費用の一部が還元されるため、アビタスを選択することにした。
通学併用型と通信のみのコースいずれにするか、最後まで迷ったが、自身の通勤経路から八重洲の教室なら通学可能と考え、最終的には併用型を選択した。
が、実際には、通学の時間は全く取れなかったため一度も通学はせず、全て通信だけで学習したが、これは自己責任なのでやむを得ない。
CIAの学習を通じて得た事、メリット等
学習前は、リスクマネジメントについての知識はほとんどなく、正直、実務に必要という認識もなかったが、COSO-ERMモデル等の学習を通じて、その重要性を学び、実際に自分の会社の実情に置き換えて考えた時に、すとんと腹に落ちた感覚がある。
また、監査計画の立案、監査の実施、現場へのフィードバック、経営陣への報告など、一連の流れを体系的に学ぶことができたと思う。内部監査について、局所的に、しかも漠然と理解していたものが明快に示されて、実務を進めるうえでの指針になった。
内部監査を担当する前は、もっぱら内部監査を受ける側であり、実際に監査する立場になった時に、業務の見え方ががらりと変わった気がする。常に「何がリスクなのか」と考えるようになった。
また、CIAの資格を取ったことによって経営陣が「聞く耳」を持ってくれたという点も見逃せない点だと思う。
これからCIAを目指す方へのアドバイス等
この資格が無ければ内部監査を担当できない、という事ではないし、内部監査担当者に対して資格取得を義務化する会社もまだ多くはないかもしれないが、これからの社会では専門職資格としての要請が益々高まることは間違いないと思う。
有資格者としてのステイタスはもちろんであるが、何より実務についての理解が深まる点を推したい。
内部監査人は、独立客観の立場で経営陣とコミュケーションが取れる唯一の職種であり、有効に機能すれば会社の経営にも影響を与えうる稀有な仕事である。
自信をもって資格取得にのぞんでいただきたい。もちろん、生半可な考えでは合格は覚束ないので、相応の覚悟も必要である。
自身の失敗談から、各パート一発合格すれば、それだけ余計な費用と時間をかけなくて済むということも申し添えておきたい。