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基礎課程・上級課程の概要

基礎課程

【 A 】Financial Accounting(財務会計)

ビジネス上の各種の取引や意思決定を念頭に、財務会計を初歩から扱う。ビジネス上の諸場面で会計情報がいかに有用となるか、財務諸表の利用者の目線に立って紹介する。財務諸表の作成と理解に重点を置き、伝統的な簿記論(仕訳や帳簿組織に関する議論)への言及はここでは最小限に留める。

【 B 】Marketing Fundamentals(マーケティング基礎)

競争下にある企業における、マーケティング戦略や計画の策定・遂行、そしてその後の調整について解説する。行動的側面、定量的側面に加え、マーケティングの意思決定を左右する環境的影響の分析についても扱う。

【 C 】Organizational Behavior(組織行動論)

経営学上の組織行動論についての概論を扱う。組織内における個人やグループの行動を学習・理解することを目的とする。行動を分析し、実際の経営と組織行動論の密接な関係を重視する。

【 D 】Fundamentals of Finance(ファイナンス基礎)

企業における財務機能の概論を扱う。様々な分析的手法や、財務上の意思決定に用いられる理論に触れる。企業経営の目標は株主価値の最大化であるという前提に立ち、投資、資金調達、配当といった重要な財務的意思決定の影響を、リスクとリターンの観点から考察する。

【 E 】Operations Fundamentals(オペレーション基礎)

経営管理と経営分析の概論を扱う。経営分析では、経営管理体制のデザインと運用に有用な、一連の定量的ツールについて扱う。こうした技法は、MBAプログラムの他の分野にも適用可能となるものである。

【 F 】Global Enterprise and Competition(グローバル企業と競争)

グローバル競争に関する諸要素の総合的な考察を行うことで、企業がグローバル環境下でビジネス上の競争力を獲得するための、組織上および技術革新上のプロセスを学習する。この科目では、企業が効果的なグローバル戦略を策定すべく実施する業界分析の特質や技法についても紹介する。

上級課程

【 G 】Accounting Information for Management Decisions(経営意思決定のための会計情報)

会計的な視点と経営的な視点の両方から、意思決定プロセスと関連する量的・非量的情報の必要性について学ぶ。使用教材を通じて、より効率的で効果的な結果をもたらす会計情報について研究する。活動基準原価計算(ABC)や原価企画といった新しい戦略的原価管理手法についても、伝統的な原価計算手法と比較をしながら学んでいく。

【 H 】Managing Organization Change(組織変革論)

組織の中・上位のレベルにおける様々な組織変革にあたって必要となるリーダーシップや意思決定の技法を学ぶ。経営管理者は絶えず組織構造と業務プロセスを適合させ、調整、再編成し、組織内部が継続的にうまく機能するよう運営しなければならない。経営判断が求められる様々な組織の事例に学生諸君が触れることができる様、講座はケーススタディを中心に構成する。

【 I 】Corporate Finance(企業財務論)

リスクとリターンのフレームワークに基づき、企業財務について研究する。運転資本戦略、資本投資分析、長期資金調達、資本構成の決定といった事項を取扱い、動態的な存在としての企業や、その企業が活躍する市場と結びつけて学習する。

【 J 】Operations Management(オペレーション管理)

製造・オペレーションの管理プロセスについて紹介し、製造業やサービス業における組織の経営に適用可能な、様々な意思決定技法を研究する。具体的には、製造・オペレーションに関する基本的な用語や概念の理解、意思決定情報の導出方法、数学的・統計的技法について学習していく。

【 K 】Analysis of Customers and Markets(顧客と市場)

講座を通じてのプロジェクトとして取り組む総合的なマーケティング・プランの作成を目指す中で、市場における競争力とは何かを考え、競争下で生じる様々な課題を分析し、顧客と市場のバリューチェーンについて理解し、販売目標の設定、市場参入・浸透戦略の立案を行う。 本講座では、組織同士の取引や、いわゆるB2B市場に重点を置く。

【 L 】Management Information Systems(経営情報システム)

コンピューターベースの情報システムのユーザーもしくはマネージャーとして、しっかりと知識を持ってもらうことを目的として、情報システム(IS)と情報技術(IT)に関する基本的な諸概念について考察する。情報システムの技術的な構成要素だけでなく、それらがどのように開発・適用・管理され、組織における様々な業務プロセスをどのように支えているかについても学んでいく。

【 M 】Strategy Formulation and Implementation(戦略の立案と遂行)

戦略分析プロセス、代替策の立案、戦略的意思決定、戦略計画の実施について学ぶ。絶えず変化する競争環境において、現代の企業がどのようにビジネス戦略を展開しているかについて、理解を深める。とりわけ、戦略実行の総合的な側面に焦点を当てる。主要な概念と多くの現実の事例に触れ、それらについて詳述する。

【 N 】International Finance(国際ファイナンス論)

本講座では、企業のファイナンスに係る機能のうち国際的な側面に焦点をあてる。特に、国際的環境下でのファイナンス上の制約や、それが基本的な財務管理の概念に及ぼす影響、国際的な状況下でのリスク分析を施すための様々な技法、国際的な通貨流量、通貨制度、先物カバー、国際金融政策といった項目を取り扱う。

【 O 】Innovation & Emerging Technology(イノベーションと新技術)

科学的・技術的イノベーションが、(既存・新規両方の)ビジネス戦略とどのように関連するかを学ぶ。技術革新プロセスについてよく理解し、それを適切に管理する手法を学ぶことを目指す。具体的には、革新的商品や技術をもとに新規事業を立ち上げる際に必要なイノベーション戦略、計画モデル、評価モデル、ライセンス取得、商業化プロセスについて考察する。

【 P 】Managerial Leadership(リーダーシップ論)

行動科学及び組織管理に関するリーダーシップ理論と研究について学ぶ。リーダーシップとは何かにはじまり、個人レベルの要素にも焦点をあて、最後にグループの有効性とチームの構築を研究する。また、講座全体を通じて様々なリーダーシップ技法を学ぶ。演習、テキスト等の読み物、クラスプロジェクトを通じて、それらを実践する機会も与えられる。

【 Q 】International Marketing(国際マーケティング論)

国際戦略が賞味期限の短いものであり、企業が成功するには継続的な革新が必要であることをふまえて、国際環境でのマーケティング活動について深く考慮する。また、受講者はマーケティング・マネジメントについて熟知していることを前提とし、文化的な価値観、政治制度や、取引の発生とその後のプロセス、国際マーケティング戦略の方法に注目する。

【 R 】International Business(国際ビジネス論)

企業が国際経済において向き合うことになるさまざまな機会や課題に焦点を当てつつ、国際ビジネスの動向の変化を概観する。また多国籍企業に影響を与える経済、政治、法律、文化、倫理という要因や、国際経済の環境を方向付ける政府、中央銀行、金融市場、国際機関(世界銀行、IMF、WTOなど)、そして個人の役割について評価を行う。