本ウェブサイトでは、Cookieを利用しています。本ウェブサイトを継続してご利用いただく際には、当社のCookieの利用方針に同意いただいたものとみなします。
本ウェブサイトでは、Cookieを利用しています。本ウェブサイトを継続してご利用いただく際には、当社のCookieの利用方針に同意いただいたものとみなします。
マサチューセッツ州立大学MBAプログラム第22期卒業生
(2021年4月入学)
教育・人事コンサルティング コンサルティング営業
ご経歴、年齢はインタビュー時のものです。
現役で京都大学に進学した後、グローバルで活躍するスキルを身に着け世の中に出ることを決意し、通訳の専門学校に進みました。語学系の資格を取得しながら英語力を磨きつつも、通訳や翻訳で仕事を頂くためにはビジネス経験が不可欠だと感じたため、早くから裁量権の大きい仕事を任せて頂けることを魅力に感じ、新卒で中堅の木製知育玩具メーカーに入社しました。BtoC商材の企画営業として大手百貨店等のオリジナル製品を企画段階から推進していく職務内容は非常にやりがいがありましたが、事業が国内に終始する状況であったため、培った英語力を活かしたいと思い転職を決意しました。
2社目の産業機器メーカーでは北米の自動車業界・製造業界向けの技術営業を担当し、入社後1年強でアメリカの現地法人に赴任しました。4年間の駐在期間を通じて現地法人の経営企画・業務改善やTESLA社などの電気自動車メーカーを中心とする新規開拓にに従事する中、UMassに入学してMBAを学び始めました。
駐在任期を終え帰国した後、MBA課程の最終科目に取り組みつつ、外資系教育機関のエンタープライズ事業部にDirectorとして入社しました。現在はコンサルティングをベースに企画した研修プログラムを通じて、大手企業のコミュニケーションやリーダーシップにおける課題解決に取り組んでいます。
米国現地法人で事業開発や組織改革に関わる業務を実際に行う中で、感覚や経験に頼らない体系的な経営知識の必要性を痛感していました。また、新規市場開拓等の社外に目を向けた活動を行う中で、多くの経営層の方々と仕事をする機会に恵まれました。彼らのほとんどがEMBAやMBAを保有していたことも大きな刺激となりました。
そうした機会を通じて、ネイティブではない言語を通じてビジネスを行うという言語の壁に加え、経営に関わる知識の壁を目の当たりにしました。今後、彼らのような経営幹部と対等に渡り合っていくためにはビジネスにおける共通言語の理解が不可欠であり、拠点の拡大や自身の成長のためにもMBAを学ぶことが大切だと考えました。
米国現地法人における事業企画等のビジネスシーンで、フレームワークや経営指標に基づいた説得力のある経営判断ができるようになることを目指していました。
また、将来的な海外や外資系企業でのキャリア形成において、MBAホルダーであることが有利に働くと考えていました。そのため、学位としてMBAを取得することを重視しつつ、学びの深さを証明するためにBeta Gamma Sigma(ベータ・ガンマ・シグマ)の取得も必達目標として掲げていました。
Umass MBAの特長のひとつは最大5年間の長期在籍ができることですが、私は自身のモチベーション維持に不安があったため、最早での卒業を目指すべく学習計画を立てる心積もりでした。
スクールを選ぶ際は、海外MBAであることを第一にいくつかのスクールを検討しました。その中でも、AACSB認証を受けたプログラムを選ぶことで、学習体験の質と学位の説得性が担保されると考えました。
また、当時は年間の半分以上を出張先のホテルで過ごしつつ日本本社との打ち合わせを早朝や深夜に行っていたため、学習タイミングや場所の制約を受けずに受講ができるプログラムである必要がありました。
加えて、MBAならではの受講生同士のつながりや人脈形成の機会も重視しており、日本在住の受講生とのアルムナイネットワークが構築できるかどうかも重要でした。
こうした条件をもとに、検討段階では他校の説明会にも複数回参加しました。グループワークなどを通して仲間と建設的に議論できる雰囲気や多様なバックグラウンドの受講生との相互作用が見込めるかについても考慮しました。また、事務局や講師の方がプログラムを熟知されているかなど、運営やサポートの体制なども含めたプログラム全体の雰囲気を掴むよう心掛けました。
自身のキャリア構築の核である「グローバル」という要素を強め、ビジネスパーソンとしての説得力を国内外で高めるためです。当時は自社製品のマーケットシェアや知名度がアメリカ国内でほぼ皆無の中、現地のタフな顧客の現場で技術打ち合わせや新規契約に纏わる交渉を独力かつ100%英語で行っていました。そういった状況で卓越した成果を上げるためには、現地の競合他社に負けない武器を手に入れる必要がありました。
検討初期には日本の教育機関が提供するMBAプログラムもリサーチしましたが、AACSB認証を得ていないものが大半であり、いずれもグローバルでの説得力やアメリカでの業務における即効性という観点ではインパクトが限定的だと考えました。
アメリカでの駐在業務で多忙の中、オンライン形式のMBAは時間の制約を受けつつも卒業を目指せる唯一の形式だと捉えました。飛行機や車での移動時間を活かして課題をこなすなど、実際の学習イメージを事前に描いていましたので、大きな懸念はありませんでした。
一方で、オンライン形式の一般的な懸念点として、受講生同士の横のつながりが弱くなるという点を挙げられることもあるかと思います。この点に関しては、主体的に受講生同士の交流の場を設けることで克服ができると考え、勉強会や交流会などを通じて同期や前後の期の方との横のつながりを強化する工夫を行いました。
具体的には、同期受講生の取りまとめ役の一員となり、ZoomやTeamsを用いた勉強会を定期的に開催しました。不明点や懸念点等に関して自由に議論を行うことに加え、実務経験のあるいわゆる「先生役」の方々を招いて議論を深めるようなことも実施しました。年末や夏休み等の一時帰国のタイミングでは、念願だった同期とのオフ会に参加することができ、学業とは直接関係の無い部分でも受講者同士の絆を深められる機会となりました。
通訳の専門学校を卒業したこともあり、プログラム開始前の段階でTOEIC満点、英検1級、及び語学系唯一の国家資格である通訳案内士を取得していました。業務においてはアメリカで現地の方々を相手に、日々ビジネスにおける交渉や商談、技術打ち合わせなどを単独で行っていました。
英語力を高める過程では「自身の伝えたいことを伝える」「相手が伝えたいことを理解する」ということを大切にし、積極的に口に出してアウトプットすることを意識していました。
将来のキャリアパスが広がり自身の市場価値を高められるのであれば、数百万円の投資は許容できると考えていました。同時に、投資金額の回収を早めるためには、なるべく早期に実行に移す必要があると考えていました。
非常に良かったです。本格的なディスカッションやレポートが始まる上級課程に進む前に、基礎知識をしっかりと身につけられました。
私は英語と日本語の両方で経営に関する用語を理解していることにより、MBAが持つビジネスの共通言語としての価値がより深まると考えていました。逆に言うと、各種の概念を英語でしかインプットできないことはリスクだと捉えたため、基礎課程を日本語で学べることは好材料でした。
基礎課程ではアビタスからの参加者との交流が多く、日本からの参加者とのネットワークを構築できる点もプラスに感じました。日米間の時差を活かして朝4時半まで基礎課程のライブ講義を受講し、授業後は仮眠を取りながら課題に取り組むなど、限られた休日の時間内で効率的に学習できるように工夫をしていました。
上級課程ではアメリカ在住の利を活かして、教授が開催するオフィスアワーにライブで参加したり、早朝に日本の受講生との打ち合わせや勉強会を行ったりしていました。
特に印象に残っているのは「Customers and Market」という授業です。メイン課題であるマーケティングのシミュレーションゲームでは、基礎課程で知り合った仲間たちとチームを組み、週に複数回・数時間に及ぶ熱い議論を重ねました。海外駐在者が中心のチームだったため、皆が多忙な中でイギリス・アメリカ・日本間での時差調整も考慮したグループワークは大変でしたが、最終的に歴代最高クラスの成績を収めることができ、担当教授からも非常に高い評価を頂くことができました。
8週間という限られた時間の中でも「これぞMBA」という非常に濃密なグループワークをやり遂げた仲間たちとは、ビジネスでの協業や起業も視野に入れた長いお付き合いを続けています。
もう一つの印象深い科目は「Managerial Leadership」です。様々なフレームワークや理論を通じて自身のリーダーシップ論を探求し、複数の方々とのインタビューを通して自身のリーダーシップの強みや弱みを体系的に理解することができました。
「自身のリーダーシップとは何か?」を探求するため、教授はもちろん同級生や職場の同僚からもフィードバックを受けました。「自覚している以上にあなたの振る舞いはリーダー的である」や「他人にも高い水準で成果を求める傾向がある」などの具体的なフィードバックは、自分のリーダーシップスタイルを見直し、発展させるきっかけとなりました。
MBAならではの多業種・多職種の方々との学びは非常に刺激的でした。製薬、建設、自動車など多種多様な業界で様々な役割でキャリアを積まれてきた方々と出会い、彼ら自身の経験や体験を知ることにより、座学だけでは決して得られない実践的な「知」が得られたと感じています。特に、M&Aや事業創成等の経営判断を日々実行されている方々から共有頂いた実体験の数々は非常に参考になりました。
私自身好奇心が旺盛なこともあり、授業に直接関わらないようなテーマの話題であっても、様々な方のお話を聞く機会を積極的に持つように心掛けていました。現在でも多くの同期や前後の期の方との交流があり、私の人生にとって大きな財産となっています。
今後も、さまざまなイベントや集まりを通じて、交流を続けながら学びを深めていきたいと考えています。
英語であること自体には特に苦労しませんでしたが、駐在員として昼夜激務をこなす中で毎週課される膨大な量の課題はとても歯応えがありました。インプットに関しては移動中の飛行機や車でポッドキャストを流し聞きしながら要点の理解とアウトプットのイメージを描き、移動先のホテルでレポートや掲示板への投稿としてまとめてアウトプットしていました。その際、自身の英語力をMBAレベルに昇華させる絶好の機会と捉え、レポートやプレゼンテーションはただ提出するだけではなく、成果物としてのクオリティを意識して取り組みました。また、私はあまり積極的に発信を行う人間ではありませんが、MBA受講中は極力積極的に自身の意見や考えを表現することに努めました。
英語力そのものへの不安はなかったとはいえ、基礎課程前半のレポート課題では慣れないレポート形式への戸惑いがあり苦労しました。結論ファーストの書き方や具体例の組み込み方、参照文献の表記方法等の作法を学んだことが上級課程でも通用する基礎固めとなったと感じます。
特にマーケティング基礎の授業での加藤先生からの指導やフィードバック、総評が非常に役立ちました。実際のレポートを例にした解説を多く頂けたことが、自身のアウトプットスキルの向上につながったと感じています。
現地プログラム(上級課程)での学びは、オンラインという形式から受ける印象とは裏腹に、教授との距離が近く非常にインタラクティブな経験でした。
教授が設定してくださる週に1度のオフィスアワーの時間を活用し、スモールトーク等を通して教授との関係を築きながら学習を深めていました。掲示板やメールでのやり取りも含め、自分から積極的にコミュニケーションを取りにいくことにより、教授から個別の学生として認識してもらえているという実感を得ることもできました。
現地学生とのコミュニケーションでは実際のビジネスの現場と同じく、いかにチームメンバーをエンゲージしてもらえるかという視点で取り組みました。グローバルなメンバーでのグループワークは、組織行動論で学んだ理論の実践の場として非常に有効でした。異文化の中での役割分担や、グループワークに対する向き合い方の違いを学び、粗削りでも積極的に引っ張っていく現地学生のスタイルからも多くを学びました。
入学前の期待値以上の結果でした!特に、MBAを通じて出会った方々とのつながりは他の何にも代えがたい財産です。
単に経営に関する知識を得ただけではなく、多様なバックグラウンドを持つ方々と交流できたことが貴重な経験となりました。
学習面でも、入学時に目標としていたBeta Gamma Sigmaを無事に取得することができ、今後もビジネスパーソンとしての説得力向上に寄与すると期待しています。
何名もいらっしゃいます。特に、同期の取りまとめ役を務めていた方や、各授業でグループワークをリードしたり勉強会で中心的な役割を果たしていた方々が印象に残っています。
私自身も22期の取りまとめをサブリーダー的に担当していましたが、他の期のリーダー達との出会いも大きな刺激になりました。
このように刺激を与えてくれるような方々は、自分の期はもちろん、他の期の学生たちとも積極的に交流するなど、MBAコミュニティ全体の活性化に貢献してくれていると思います。
彼らのリーダーシップやコミュニケーション能力、問題解決能力などを多くの場面を通して学ぶことができ、自分自身の成長にも大きく影響しました。このような経験は、今後のキャリアにおいても非常に役立つと感じています。
入学前に課題としていた「ビジネスでの共通言語を日本語と英語で手に入れる」という目標は達成できました。有価証券報告書が公開されている大企業向けにプレゼンを行う際など、MBA課程中にも学習内容が役立つと感じることが何度もありました。特に、米国駐在中のテスラ社との新規契約に向けたアプローチでは、現在価値や投資対効果の算出など、MBAで学んだ用語や考え方を活かすことができました。
また、米国現地のマネジメントを見ていて、MBAの組織行動論で学ぶような知識が不足しているが故に、マネージャーとしてのパフォーマンスが発揮できていないと感じる場面がありました。MBAを通じて得た学びを活かし、業務の内外でサポートを行うことができたと思っています。
一方で、本当の意味で自身がMBAの価値を最大限発揮するためには、今よりも更に直接的に経営に関わる仕事を選び取っていく必要があると感じています。
現職では人的資本経営などに絡めて人事や教育の領域から企業価値を高めていくような取り組みを行っていますが、今後は企業活動のより上流に直接インパクトを与えられるような環境で仕事をしたいと考えています。
MBAを通じて出会った方々とのコミュニケーションは現在も非常に活発です。ほぼ毎週、誰かとやり取りをしており、同期生だけでなく、他の期のメンバーとも頻繁にコミュニケーションを取っています。
また、期を跨いだコミュニティやイベントの運営にも積極的に関わっています。各期のリーダーたちが力を合わせたことで、2023年12月には卒業生・在校生を含む約180名が集まる大規模な交流イベントを開催することができました。
このような機会を通じて、卒業後も同期生や他期のメンバーとの繋がりを深め、相互の成長や情報交換の場として活用しています。この継続的なコミュニケーションとネットワーキングは、私のキャリアにとっても大きな価値があると感じています。
MBAでの学びを通じて、ビジネスの現場で求められる高度な知識と戦略的な思考力が身につけられました。
現職での実務においても、クライアントの経営層との商談等において経営状況や財務諸表の分析を行っておくことにより、説得力ある提案ができるようになったと考えています。
ビジネスを大きく動かす人々の間で使われる共通言語を持っていることは、自身の価値を高めるために有利に働きます。MBAで習得した知識やスキルが実務におけるパフォーマンスの向上に大きく寄与しているため、MBAを学ぶ内容はビジネスの成功に不可欠だとも感じています。
MBA取得と前後した転職活動を機に、年収や役職をスケールアップさせることができました。MBAで学んだ内容や学位がポジティブに影響したと考えています。
グローバル企業で高いポジションを獲得できたことは、MBA取得後の自身の市場価値を反映していると感じます。MBA課程を修了することは単なる学術的な成果に留まらず、ビジネスにおける自身の立ち位置を大きく変えるきっかけとなっており、これからもキャリアの飛躍に大きく貢献していくと期待しています。
お仕事やご家族との兼ね合い等もあり、初めは学習のリズムがつかめず苦しいと感じるかもしれません。しかし、少しずつ全体像を理解することで不安は解消されていくはずです。私は、社会人としてMBAを修了することは単なる「学習」に終始しない、人生における大きな挑戦だと捉えています。
最短でも2年間弱に渡る学習期間を自分一人で取り組もうとするのではなく、同期生や教授や先輩など様々な方と関わりあいながら学習してみてください。辛い時期のモチベーション維持にもつながり、より深い学びにもつながっていくと思います。そして、その苦難をともに乗り切った仲間とは一生の付き合いになると思います。
MBAの学びは自己実現の旅であり、その過程で得られる経験は、将来のキャリアにおいても大きな財産となります。歩みだすことをもう決断されていらっしゃる方はそのまま一直線に、迷われている方も一度の人生です。勇気をもって是非一歩を踏み出してみてください。