なぜMBA取得を考えましたか。きっかけと課題感をお教えください
これまで製造・研究開発から技術マーケティング、海外事業まで、異なる職種や環境で経験を重ねる中で、自分の専門領域だけでなく、会社や事業を経営全体の視点から捉える必要性を感じるようになりました。
また、企業が持続的に成長するためには、戦略や制度だけでなく、一人ひとりが自ら考え、主体的に行動し、力を発揮できる組織づくりが重要だと考え、組織変革や組織開発への関心も高まりました。
こうした問題意識に向き合うため、実務経験に加えて経営を体系的に学び、複雑な経営課題を俯瞰して考える力を身につけたいと考えたことが、MBAへの挑戦を決めた理由です。
他校と比較して、最終的にUMassを選んだ『決め手』は何でしたか?
国内外の複数のビジネススクールを比較する中で重視したのが、「仕事を継続しながら学べること」「英語で学べること」「多様なバックグラウンドを持つ人と学べること」「国際的に認められた教育の質」でした。
UMassは、オンラインで仕事と家庭を両立しながら学ぶことができます。また、海外勤務を経験した私にとって、帰国後も米国の大学で、多様な価値観に触れながら英語で経営を学べることにも魅力を感じました。さらに、AACSBの国際認証を受けたビジネススクールであることも、教育の質を判断するうえで重要な要素でした。
こうした「柔軟性」「国際性」「質」のバランスが、最終的な決め手となりました。
学習時間の捻出方法や、継続のための工夫があれば教えてください
仕事と子育てを含む家庭生活との両立が必要だったため、時間ができたら勉強するのではなく、学習時間を生活の中に組み込むことを意識しました。平日は夜に2〜3時間、加えて週末にも学習時間を確保するようにしていました。
ただ、仕事や家庭の状況によって計画どおりに進まないこともあります。そのため、完璧に計画を守ることよりも、学習を続けることを大切にしました。
MBAの学習は長期間にわたるため、無理をして一時的に頑張るよりも、自分の生活に合ったペースをつくることが、結果として継続につながると感じています。
UMassでの学習を通じて得た事について教えてください。印象に残っている課目やその理由についても教えてください
大きな学びの一つは、経営を個別の機能ではなく全体として捉える視点を得られたことです。財務、マーケティング、オペレーション、戦略、人・組織などを横断して学ぶことで、それまで実務で得てきた知識や経験が、一つの体系としてつながっていく感覚がありました。
特に印象に残っているのは、Organizational Behavior、Managing Organization Change、Managerial Leadershipなど、人や組織に関する科目です。MBA進学前から組織変革や組織開発には関心を持っていましたが、それまで経験から捉えていたことを、理論やフレームワークと結びつけて考えられるようになりました。特にManagerial Leadershipでは、自身の経験や価値観の振り返りを通じて、自分が大切にしているリーダーシップのあり方を言語化できたことが印象に残っています。
そして、こうした学びや振り返りを通じて、自分がキャリアを通じて実現したい方向性がより明確になったことが、UMassで得た最も大きな収穫だと感じています。
UMassでの学びや学位がキャリアや実務にどう役立っていますか
現在は、全社横断DXプロジェクトに携わっています。MBAでの学びによって、DXを単なるシステムの導入や刷新ではなく、経営・業務・組織を変革する機会として捉えるようになりました。
戦略、財務、オペレーション、人・組織など、MBAで学んだ複数の視点から課題を捉え、会社として何を実現したいのか、関係者をどう巻き込むのか、変化をどう組織に定着させるのかを考えながら取り組んでいます。
MBAでの学びを実務と結びつけることで、目の前の課題を解決するだけでなく、その先にある経営や組織の変化まで意識して取り組むようになりました。
クラスメートとの交流や印象に残ったエピソード
オンラインでの学習を通じて、さまざまな国、業界、職種で働くクラスメートの考え方に触れられたことが印象に残っています。
同じテーマでも自分とは異なる視点から意見が出ることがあり、自分にとっての当たり前が、必ずしも他の人にとっての当たり前ではないと何度も気づかされました。
これから目指す方へのアドバイス、激励をお願いします!
仕事や家庭がある中でMBAへの挑戦を考えると、本当に最後まで続けられるだろうかと不安に感じる方もいると思います。私自身も仕事と子育てを両立しながらの挑戦でした。
MBAを修了した今、価値があったのは学位や知識だけではないと感じています。これまでの実務経験を理論と結びつけて捉え直し、これから何を大切にして働き、キャリアを通じて何を実現したいのかまで考える機会になりました。
MBAに挑戦するタイミングに、早い・遅いという決まった正解はありません。自分が学びたいと思った時が、自分にとっての学ぶタイミングだと思います。