MBAを取得するための留学先として、アメリカやイギリスなど英語圏の国を検討している人が多くいます。

一方で「企業研修に強い」「治安が良い」という理由でスイスを留学先として選択する人もいるのではないでしょうか。

スイスでは多言語・多文化に触れられる点も、留学先としての魅力の1つです。

本記事では、スイスでのMBA取得が選ばれる理由を解説します。また、スイスで取得できるMBAランキングを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次
スイスで取得できるMBAのランキング
スイスでのMBA取得が選ばれる理由
ランキングを参考にしてスイスでのMBA取得を検討しよう

『QS』と『FINANCIAL TIMES』の2つの媒体によるスイスのMBAランキングをみていきます。

2つの媒体の概要は以下の通りです。

項目	内容
QS（QS World University Rankings）	イギリスに拠点を構える大学の評価機関「クアクアレリ・シモンズ（Quacquarelli Symonds）」による世界大学ランキング
FINANCIAL TIMES	イギリスが発行している経済誌

ここでは、それぞれの媒体によるスイスのMBAランキングを詳しく見ていきましょう。

なお、ランキング順位は2024年12月時点の結果になります。

『QS』に掲載されているスイスのMBAランキングを以下の表にまとめました。

順位	学校名	授業料（年間）	特徴
24	IMD	97,500CHF （約1,710万円）	・リーダーシップ開発とAIテクノロジー、実践的な体験学習を組み合わせたカリキュラムが特徴 ・キャリア開発センターによる個人的なキャリア戦略をサポート ・AMBA、EQUIS、AACSBを取得
52	University of St.Gallen	75,000CHF （約1,315万円）	・フルタイムMBAとパートタイムMBAから選択可能 ・ドイツ、オーストリア、スイスで成功するために必要なスキルの習得に重点を置いている ・AMBA、EQUIS、AACSBを取得
201-250	United International Business School	35,400CHF （約620万円）	・アメリカの教育制度に基づいた柔軟な学習プログラム ・世界95の国と地域の人々が集まるため、文化的多様性のあるコミュニティを構築可能
251〜	International Business Academy of Switzerland	24,800CHF （約435万円）	・常に変化するビジネス社会に対応する応用管理とビジネス開発スキルを開発 ・起業家志望者がアイデアを検証し、適切な市場を特定できるビジネスインキュベーターがある

※アビタス調べ。2024年12月時点。

※1CHF＝175円として計算。

IMDとUniversity of St.Gallenは3つの国際認証（AMBA・EQUIS・AACSB）を取得しているトリプルクラウンであるため、特に品質の高い教育を受けられるでしょう。

学費はIMDとUniversity of St. Gallenが1,000万円以上、United International Business SchoolとInternational Business Academy of Switzerlandが700万円以下と大きな差があります。

参考：QS「QS Global MBA Rankings 2025」
参考：IMD「IMD Business School」
参考：University of St.Gallen「St. Gallen MBA」
参考：United International Business School (UIBS)「Professional Master of Business Administration (MBA)」
参考：International Business Academy of Switzerland「International Business Academy of Switzerland（IBAS）」

次に『FINANCIAL TIMES』におけるスイスのMBAランキングを見ていきましょう。

順位	学校名	授業料（年間）	特徴
36	IMD	97,500CHF （約1,710万円）	・リーダーシップ開発とAIテクノロジー、実践的な体験学習を組み合わせたカリキュラムが特徴 ・キャリア開発センターによる個人的なキャリア戦略をサポート ・AMBA、EQUIS、AACSBを取得
65	University of St.Gallen	75,000CHF （約1,315万円）	・フルタイムMBAとパートタイムMBAから選択可能 ・ドイツ、オーストリア、スイスで成功するために必要なスキルの習得に重点を置いている ・AMBA、EQUIS、AACSBを取得

※アビタス調べ。2024年12月時点。

※1CHF＝175円として計算。

『QS』のランキング順位と同様に、スイス内の順位は1位がIMD、2位がUniversity of St.Gallenでした。

参考：FINANCIAL TIMES「Business school rankings｜MBA 2024」

MBAは基本的にどの国でも学ぶことができますが、スイスのビジネススクールには、国際ビジネスや観光立国に根ざしたホスピタリティビジネスに特色のあるスクールがあります。

また、スイスのMBAには以下のような点もあります。

• 企業研修に強い
• 多言語・多文化の国である
• 欧州の歴史・文化を学べる
• 治安が良い

ここでは、スイスでのMBA取得が選ばれる理由を解説します。

MBAのプログラムは国や地域によって特徴が大きく異なります。スイスのMBAは、企業研修に強い点が特徴として挙げられます。

企業の幹部教育に特化したプログラムを提供しているIMDなどのビジネススクールがあるからです。

IMDでは若手のマネージャーから部長・役員・社長までの幅広い層を対象とした教育プログラムを提供しています。

具体的なプログラム内容は、自身の鍛錬、経営幹部の視点、戦略創造、ステークホルダーマネジメントです。

また、パートナーシップビジネスに重点を置いている企業の社員が実際に講義を行い、学生に組織内での役割を与え、ロールプレイングを通じて交渉方法や条件の提示方法などの実践的な学習に取り組みます。

このように、スイスには組織の一員として必要なスキルを実践的に学べるビジネススクールがある点が魅力です。また、エグゼクティブプログラムも充実しています。

スイスにあるスクールのほとんどは、英語が公用語として使われています。

しかし、スクールによってはフランス語やドイツ語、イタリア語などの言語コースが用意されていることもあり、多言語・多文化に触れることが可能です。

MBAプログラムだけでなく、欧州の言語や現地固有の言語に触れられるのが魅力です。

グローバルな人材として活躍するために必要な多言語スキルやコミュニケーション能力などが身につくでしょう。

スイスは欧州の中心に位置する国です。ドイツやフランス、オーストリアなどの欧州の国々に囲まれており、スイスのどこに留学するかによって話す言語が異なります。

スイスに留学することで、スイスの周辺国を含む欧州の歴史や文化に身近に触れることができるでしょう。

スイスは治安が良い点も魅力の1つです。

日本は世界トップクラスの治安の良さを誇ります。そのため、留学先を選択する際に治安の良さは重要なポイントとなるでしょう。

スイスは物価の高さや高所得者の割合の多さが特徴で、治安の良さは日本とほとんど同等です。

アメリカなどの英語圏や隣国の都市に留学するのと比べ、安全性が高い留学先といえます。また欧州の企業の研修では、美しい自然に囲まれた場所で隔離され、じっくりとトレーニングに取り組む環境が与えられるという土地柄のメリットも高いです。

『QS』と『FINANCAIL TIMES』におけるスイスのMBAランキングと、スイスでのMBA取得が選ばれる理由を解説しました。

2つの媒体のランキングにはIMDとUniversity of St.Gallenがランクインしています。

IMDとUniversity of St.Gallenは3つの国際認証を取得しているため、高品質なMBAプログラムを受けることが可能です。

また、スイスでは企業研修に強いMBAプログラムを受講できたり、隣接している欧州の国々の言語や文化を学べたりします。

企業研修や多言語・多文化学習に重点を置きたい場合、スイスでのMBA取得を検討するとよいでしょう。

アビタスでは、アメリカ・マサチューセッツ州立大学が提供している「マサチューセッツ大学（UMass）MBAプログラム」を提供しています。

オンラインのMBAプログラムであるため、日本にいながら現地で通学して取得する学位と同等の学位を取得できるため、留学先の治安や諸費用の心配をする必要はありません。

また、世界で5%のビジネススクールにしか与えられない国際認証のAACSBを受けており、高品質の教育プログラムが保証されています。

アビタスでは無料のオンライン説明会と体験講義を実施しているため、MBA取得に興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

まずは無料の説明会にご参加ください。