個人で経営コンサルティング業を営んでいます。2015年の開業から、特に資格などを取らず経験のみを頼りに事業を続けてきました。しかし、顧客からより高い信頼を得るためにも「これが自分の専門分野・強み」と示せるものを持ちたいと考え、USCPAの取得を決めました。

新卒で就職した大手メーカーで財務部に配属され、そこで会計・財務の基礎を覚えたことに加え、海外グループ企業が多かったこともあり、その頃からUSCPAについて漠然と知っていました。その後独立し、会計や財務と関わりが薄い業界に数年身を置きましたが、東日本大震災をきっかけに故郷の宮城県にUターン。地元の小さな企業や農業者・漁業者から会計・経営についてアドバイスを求められることが多くなり、コンサルタントとして活動を始めました。

この間、国が農産物の輸出に力を入れ始めた背景もあり、中小企業・農業者・水産業者の貿易代行なども手掛けるようになる中、海外でUSCPA（特にコンサルタントとして活躍する）方々にお会いする機会が増加。彼ら・彼女らの誠実かつ誇りを持って仕事に臨む姿を見て、コンサルタントとしての地盤を強化するなら、USCPAが最適だろうと考えるようになりました。
        
        
        

ネット上の評判に加え、友人がアビタス卒業生だったこともあって、情報は多く集められたと思います。その中でアビタスを選ぶ決め手になったのは、以下の2点です。

①合格者数が飛びぬけて多いこと
②合格に必要な最低限の知識だけ学べばいいというわけでもなく、かといってマニアックな問題をカバーするほどボリューミーなわけでもない、ちょうどよい学習量
③学習量、内容に対し、比較的手頃といえる受講料金

個人的に②は非常に重要だと考えています。
合格するための最低限の知識だけでいいと言われても、合格ギリギリの水準にしか達さないイメージで、なんとなく不安になりませんか？
一方で、特に仕事がある社会人にとっては、頻出トピックを中心に効率よく学習を進めて早期合格を目指したいですよね。
学習を終えてみて、アビタスの教材はこのバランスを絶妙に極めた内容だったと感じます。

会計についてはある程度の知識があるつもりでしたが、日本の会計と異なる点も含め、会計・ファイナンスの知識を網羅的かつ効率的に習得できました。もっと早く学んでおけばよかったと思うくらいです。

テキストや問題解説も日本語なので、無理なく頭に入ってきます。一方で、問題集（英語）を何度もこなしていると、事象を英語で捉える癖も自然についてきます。学習前は米国企業の決算書やプレスリリースなどを読むのが億劫になることもあったのですが、学習を終えてからは、驚くほど簡単に読めるようになりました。USCPAホルダーが即戦力として期待される背景には、こういった側面もあるのだろうと思います。
学習方法は、とにかく問題を解くことに力を入れました。

・チャプターごとに講義を視聴し、その後一度問題集を解く⇒テキストを暗記するつもりでもう一度復習する。
・1科目分終えたところで、問題集を最初から解きながら、曖昧なところはテキストを読み込む。
・問題集を1周したら、間違えた問題を中心に再度取り組む。これを、間違いがなくなるまで繰り返す。

方法としてはシンプルですが、問題集を3～4周する頃には合格に必要な力はついています。また、問題集を徹底的にやり込むことで、自信もついてきます。

まず、「教材はアビタスのものだけでOK」です。私は念のため他社の問題集も買っていたのですが、ほとんど手を付けずに全科目合格できました。
次に、特に社会人の方々は、毎日まとまった勉強時間を確保することは難しいことと思います。しかし、できれば5分でも、問題集の1問でもいいので、毎日継続してUSCPA学習に触れると良いと思います。一度離れてしまうと戻るのに腰が重くなりがちですが、たとえ5分でも毎日触れていると、なんとなくですが、自信になります。

それと、NTSの取得の際、まずは2科目くらいにしておくと良いと思います。私は最初から4科目で申請、つまり6か月間で4科目すべて合格しなければならない状況にしました。しかし3科目めのAUDを終えたあと、残りの受験可能期間は1か月ほど。。。結局勉強が不十分なまま試験となり、REGは一度失敗しました。その1か月後に再受験し合格しましたが、やはり十分な時間を確保してスケジュールを作るべきだったと思っています。

最後に、年齢関係なく、USCPAに関心を持ったなら是非チャレンジしてください。私は44歳で学習を始め、1年で合格できました。この年齢ですと監査法人や会計事務所に転職、というわけにはいきませんが、会計・ファイナンスの知識はどこでも役に立つユニバーサルな武器です。そしてこれは本当に実感していることですが、USCPAは、諦めずに学習を続ければ必ず合格できる資格です。