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  • 2021/05/22公開
  • 2023/08/28更新

新入社員のつぶやき「英会話業界にいたから分かる道具としての英語と国際資格」

新入社員のつぶやき「英会話業界にいたから分かる道具としての英語と国際資格」

アビタスに入社してから約3カ月がたちました。幼少期と学生時代に培った英語力をもとに、前職は英会話業界に身を置き、毎日英語でコミュニケーションしていました。「帰国子女」というレッテルから苦労し、それを打ち消すように語学を学び、英語力に自信がある私でも「英語を使った仕事を専門家としてできます」という明示できる”もの”、はないーー。なぜ今まで自分は国際資格を一つも取得をしなかったのだろうという後悔とともに、アビタスに入社し感じたことを振り返ってみます。

”英語が近くにある”という環境と後悔

小さいころはアメリカ・カリフォルニア州で過ごし、大学では、英語コミュニケーションを中心に、英語における言語学を学びました。英語で心理学も学び、英語の高等学校教諭免許も取得しました。日常的な会話はもちろん、ビジネスにおいてもネイティブに近しいレベルの発音と会話ができます。語学資格やTOEIC🄬をはじめとしたコミュニケーションテストも受験してきました。
大学卒業後は英会話業界で、英語学習を始めたい人や学習している人のサポートに携わりました。その後、アビタスに入社し、改めて国際資格がどう世界で評価されているか、日本で国際資格を持つ人がどう活躍しているかを目の当たりにし、なぜ今まで国際資格を一つも取得をしなかったのだろうと後悔しました。これほど英語と近しい距離にいて、英語で仕事をしてきたにもかかわらず、自分には「英語を使った仕事を専門家としてできます」という、明示できる”もの”がないのだ、と気づかされたからです。

自ら海外文化や英語という概念から距離を置いているように感じる日本

英会話業界にいたころも、お客様から「仕事で英語力の必要性が高まっている」とよく聞きました。一方で、日本人は自身で「英語が苦手」「英語で話すことができない」とよく評価します。
義務教育における英語教育の在り方は変わっているものの、私が教員免許を取得したからこそ思うのは、日本の英語教育は話す量も少なく、学習方法も独自だ、という点です。日本の英語教育では、文法大前提で学習が進むため、頭でわかっても必要なことや自分の思ったことなどを会話として自由に発言することがネックとなります。さらに、英語の形態的な部分を深堀りしていくと、文法や文の成り立ち、ボキャブラリーといわれる語彙の部分をネイティブと同じような知識量にすることは、そもそも不可能に近いです。

ただ、私が気になるのは、教育形態だけに留まらない精神的な部分です。日本ではまだ「帰国子女」といったレッテルをはじめ、外国文化や英語話者に対する差別、侮蔑、区別表現、ステレオタイプが平然とはびこっています。私も数えきれない程それにさらされてきました。グローバライゼーションを推進し、英語学習が必要だといわれ、外国籍の方が街を行き交うのは見慣れた光景であるはずなのに、です。自ら海外文化や英語という概念から距離を置いているように感じます。日本人の多くが気づかぬうちにこの風潮に馴染んでしまっているので、英語を話さなければならない状況になれば、英語教育の物理的なハンディはもちろん、考えや受け取り方における精神的な部分でも引け目を取ってしまいます。言語を学び、使い、仕事ができるだけでは、精神的な部分でビジネスにおいては見劣りします。なぜなら、ビジネスの土台にコミュニケーションがあり、そのコミュニケーションは、文化の違い、言語の違いによって感じ得る点を互いに尊重する必要があるからです。
英語でビジネスする上では、


・土台となる英語力
・グローバルパーソンとしての精神性
・専門性


この3点いずれも必要です。心の底から信頼できる関係を築き、円滑に仕事を進める必要があります。教育の改革を期待し、次の時代を待つ。それはどれくらい時間がかかるのでしょうか。環境が変わるのを待つのではなく、自ら変わることが最も手っ取り早いです。まずは自分の考えや意識を変え、ビジネスで信頼を築ける英語力を養うこと、これが「現代における英語との付き合い方」であると私は考えます。

ビジネスで海外と対等に渡り合うための国際資格

自身を変える最短距離として「国際資格」はアリなのかーー。
「英語を使った仕事を専門家としてできます」という、明示できる”もの”がないのだと気づかされた私だからこそ、この選択肢はアリだと考えました。共通認識、共通言語こそがビジネスする相手との信頼をどう築くかや、対等にビジネスを行うことができる一つのパスポートになると考えます。
「国際」資格ですから、日本のことではなく国際的な基準を知り、国際的な基準をもとにものを考える必要性があります。日本だけではなく、別の基準を学び、どのように考えるかを学んだ末に取得できるものが国際資格です。だからこそ、国際資格は国内に留まらず、国外も同様にビジネスで対等に渡り歩けるのです。学校で英語を学ぶことは、文化の違いを言語でしか知ることができないので、国際資格は、そういった知識を補うこともできるのだと思うのです。
「話せるだけ」だと私が後悔しているくらいですから、英語が話せるだけで有利になる時代は終わりました。日本人がビジネスにおいて自信を持って、精神的な部分でもビジネスにおいても見劣りをしない証として国際資格は有利だと考えます。なぜなら、ただ英語を話せる人材はたくさんいますし、自社のビジネスを日本語で理解している人はたくさんいます。そういう人と違う価値をどう身に付けるか、なのです。

国際資格の必要性

転職面接の際、英語を使って何をしていたかと尋ねられ、答えられるのは一般的に理解できるようなことだけでした。自分がどれほど困難な状況を英語で乗り越えていたとしても一目で理解されることは難しいものです。
それを誰しもに分かりやすく説明し、その仕事内容が評価され、一目でどのようなことを実務の中で行ってきたかを理解される国際資格は本当に強いものだと思います。特に日本人の中では、国際資格を取得している人口はまだまだ少ないので、ビジネスが日本国内だけにとどまらない現在の状況を考えると自分をアピールするには十分すぎるくらいの価値のあるものだと考えました。
もちろん、「国際資格」以外のビジネス知識や土台となる英語力も必要とされますが、キャリアでの必要性と費用対効果を考えると取得をしても損ではなく、すべて自分に戻ってくるものではと考えます。国際資格は、会社だけに留まらず、英語を携えビジネスで使えるという面だけでは片付けられません。日本という国を出てもビジネスの世界で一人前として扱われるような「人間力を高めることのできる」一生の資格であると考えるからです。

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