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企業経営には、情報漏えい、データ流出、災害、訴訟をはじめ、多くのリスクがつきまといます。しかしながら、事前にリスクマネジメントを行うことで、リスク発生による損害やダメージを最小限に抑えることが可能になります。
本記事では、リスクマネジメントスキルの身につけ方、実務に役立つ資格の難易度や取得にかかる費用について解説します。
目次
リスクマネジメントとは?
リスクマネジメントスキルの身につけ方とは?
リスクマネジメントの実務に役立つ資格
リスクマネジメントの資格にはCFEがおすすめ
企業経営においては、多種多様なリスクが予想されます。リスクマネジメントとは、考えられるリスクを全て洗い出し、評価した後に優先度をつけて対策を練ることです。リスクの多くは、事前の調査や分析、対策によって回避や軽減することが可能になります。
さらにリスクマネジメントは不確実性を管理することも意味します。そのため、リスク評価や算定、対策のためにはリスクマネジメントに関する専門的な知識やスキルが必要です。
リスクマネジメントスキルを身につけるには、まずは基礎的な知識を習得します。具体的には専門書を読む、研修を受けるなどの方法で学習を進めます。
基礎知識を学んで手順を習得した後は、リスク分析の手法を学びます。リスク分析の手順は次の4ステップです。
手法を学んだあとは、実務経験を積むことが大切になります。また、リスクマネジメントに関する資格を取得するために学習し、専門的な知識を得るのも有効な方法の1つです。
リスクマネジメントを実施する上で必須の資格はありませんが、実務に役立つ資格としては以下のものが挙げられます。
各資格の特徴や違い、合格率や勉強時間、取得にかかる費用について見ていきましょう。
CRMA®(公認リスク管理監査人:Certification in. Risk Management Assurance)はリスクマネジメントの担当者や内部監査人に必要な能力を有することを証明する、国際的な認知度の高い資格です。
内部監査人協会(IIA)が認定する資格で、アメリカや日本をはじめ多くの国で受験できます。
なお、2023年11月現在、試験は英語のみ実施されており日本語での受験はできません。資格を取得するには英語力も必要になります。
関連記事:アビタス CFE「CRMA®(公認リスク管理監査人)とは?難易度や仕事内容について解説」
CRMA®の国際的な合格率は50%です。しかし、CRMA®は英語でしか受験できないため、英語が苦手な人にとっては難易度が高いと感じられるでしょう。
また、CRMA®の受験要件にCIA(公認内部監査人)資格の保有が挙げられています。CIAを取得しなければ受験できないため、受験までのハードルは低くないと言えるでしょう。
参照:認定資格受験者ハンドブック「Certification CANDIDATE HANDBOOK」
CRMA®の取得にかかる費用および試験プログラムの有効期限延長料金は、IIA個人会員と非個人会員の場合で異なります。
IIA個人会員 | IIA非個人会員 | |
---|---|---|
受験申請料 | 10,500円 | 23,000円 |
受験料 | 49,000円 | 64,000円 |
試験プログラム有効期限1年延長 | 30,800円 | 64,000円 |
CRMA® 試験有効期限延長(75日) | 11,200円 | 11,200円 |
※2023年11月時点の情報です
なお、IIAの個人会員の年会費は20,000円(学識経験者の場合7,000円)となっています。試験有効期限の延長手続きは、各1回のみの利用となるため注意が必要です。
参照:一般社団法人日本内部監査協会「IIA認定国際資格|CRMA 公認リスク管理監査人」
CRISC(公認情報システムリスク管理者:Certified in Risk and Information Systems Control)は、ITリスクマネジメントとコントロールに関して、専門的な知識や実務経験があることを証明する資格です。ITガバナンスの専門家団体として国際的に知られているISACA®が認定しています。
実務経験がなくても受験できますが、資格申請の際はCRISC試験の各領域(ドメイン)に関連する実務経験が必要になります。
なお、2023年10月現在、試験は英語・中国語等の言語で実施されており、日本語での受験はできません。
参照:ISACA東京支部「CRISC(Certified in Risk and Information Systems Control)とは?」
参照:ISACA東京支部「ISACA 認定試験受験者ガイド」
CRISCの試験の受験時間は4時間、出題数は150問です。最低200点~最高800点のスケールされたスコアで評価され、450点以上の取得で合格です。
あまり高い点数を獲得する必要がないため、難しくないのかと思う方もいるかもしれません。しかし日本語での試験が実施されていないため、英語や中国語など、試験言語が苦手な人にとっては難易度が高いと感じることもあるでしょう。
なお、CRISCの合格率は公表されていません。
CRISCの受験料はISACA会員と非会員の場合で異なります。
また、ISACA会員の年会費は$135です。
※2023年11月時点の情報です
CFE(公認不正検査士:Certified Fraud Examiner)は、不正対策強化の専門家であることを示す国際的な資格です。アメリカ・テキサス州に本部のある公認不正検査士協会(ACFE)が認定しています。
CFE資格は、企業内不正の捜査・調査を目的に設けられました。不正リスクに対応するための体制構築に貢献する資格として注目を集めています。
監査法人やコンサルティングファーム、会計事務所を中心にCFEの資格取得者が求められています。一般企業においても、金融機関や保険会社などにおいても、資格取得を推奨されるケースが増加しています。
関連ページ:アビタス CFE「CFE(公認不正検査士)とは? 資格の概要や魅力について解説」
CFE試験の形式はコンピューター試験で、4つの試験科目でそれぞれ75%以上の正答率を獲得することで合格となります。
合格までに必要な勉強時間は、それまでの経験などによって個人差がありますが、最短で3カ月、およそ100~200時間が目安といわれています。
なお、CFEは国際的な資格ですが、日本語で受験できます。
関連記事:アビタス CFE「公認不正検査士(CFE)の難易度は?その他の資格と比較しながら解説」
CFEの資格取得には試験の合格と、ACFE本部による資格認定が必要になります。必要な受験料は次の通りです。
対象者 | 受験料 |
---|---|
個人会員の初回受験者 | 27,500円 内訳: 受験登録料 5,500円 科目受験料 5,500円×4科目 |
法人会員の初回受験者 | 22,000円 内訳:科目受験料 5,500円×4科目 |
2回目以降の受験者 | 受験科目ごと 5,500円 |
ACFE JAPANの入会金・年会費は次の通りです。
入会金 | 年会費 | |
---|---|---|
アソシエイト会員(※) | 5,500円 | 22,000円 |
学生会員 | 5,500円 | 11,000円 |
CFE会員 | ― | 33,000円 |
※アソシエイト会員:不正対策関連知識を得るために主にセミナーへの参加やCFE資格を得るための最初のステップとなる個人の会員
入会の際に、「入会受験教材セット(80,300円)」を購入することもできます。セットには、不正検査士マニュアルや要約版解説集などが含まれています。また、法人会員の場合は、「法人会員向け受験教材セット(55,000円)」を選択できます。
※2023年11月時点の情報です
企業経営にとって、大きな問題や不祥事に対し事前の防止や軽減、対応が可能となるリスクマネジメントは必須事項の1つです。
リスクマネジメントを実施するにあたり、必須資格はありません。しかし、関連する資格取得者がリスクマネジメントを担当することで、企業の信頼度は向上します。
リスクマネジメントに関連する資格には国際的なものが多く、日本語では受験できない資格も多く見られます。その中で、CFEは日本語での受験が可能です。
リスクマネジメントに必要な資格取得を考えている人は、CFEの取得を検討してみましょう。
アビタスは2018年にCFEプログラムを開講して以来、合格者を輩出し続けています。最新の試験傾向を踏まえたオリジナル教材は、出題される重要項目を中心に分かりやすく解説しており、短期間で効率よく学習できます。
CFE試験で見かけることの多いなじみの薄い専門用語も、図解や具体例を交えて分かりやすく説明し、初学者でも理解しやすいよう工夫しています。
決まったスケジュールで学習できる「Zoomライブ配信講義」と、好きな時間に好きな場所で学習できる「eラーニング講義」があり、2種類の講義は併用可能です。
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