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IPO実務検定とは、上場準備に関する専門知識を持ち、上場準備を企業内部から支えることができる人材を早期に育成するべく創設された試験です。
本記事では、IPO実務検定の概要や勉強方法などについて、幅広く解説します。IPO実務検定についてご興味がある方や合格を目指している方は、是非とも参考にして下さい。
目次
IPO実務検定とは?
IPO実務検定について
IPO実務検定に合格するメリット
IPO実務検定が役立つ主な業界
IPO実務検定の勉強方法
IPO実務検定は、上場準備の実務を遂行するにあたって、必要となる知識を満遍なく総合的に問う試験です。豊富な実務経験を持つ上場準備の専門家が中心となって膨大な上場準備実務を分析・体系化することにより、実務に根ざした問題を中心に構成されています。IPO実務検定に関する勉強を行うことで、短期間で自然に上場準備の実務能力を身につけることができます。
IPO実務検定の受験勉強を通じて学んだことは、現在上場準備企業で働く方や、上場関連のビジネス(監査法人、ベンチャーキャピタル、証券会社など)に携わる方にとっては仕事にダイレクトに役立ちます。
また、これから上場準備の世界に身を置きたいと考えている未経験者や学生にとっても、上場を目指す成長企業に転職・就職するためのツールとしてIPO実務検定は役に立ちます。
IPO実務検定には、「標準レベル試験」と「上級レベル試験」の二段階の試験があります。 各試験に合格すると、以下のような能力を有すると認められます。
まず、標準レベル試験に合格すると、上場準備スタッフとして、上場準備室長のサポート的な業務をこなすことができると認められます。
次に、上級レベル試験に合格すると、上場準備室長として、上場準備に必要な業務の特定ができるほか、それらの業務を社内の各部門や担当者にアサインしたり、監査法人、証券会社などの上場関連プレイヤーとの折衝ができると認められます。
合格率は、標準レベルと上級レベル共に60%程度で推移しています。しっかりと勉強し、対策すれば、合格を狙うことは十分に可能です。上場を目指す企業に在籍しているならば、取得しておいた方が良い資格といえるでしょう。
標準レベルの試験範囲は主に「倫理・社会的責任」「制度・コンプライアンス」「上場準備実務」などであり、60問の選択式で出題されます。
一方、上級レベルの試験範囲は主に「制度・コンプライアンス」「上場準備実務」などであり、60問の選択式と3問の記述式で出題されます。
標準レベルも上級レベルも試験範囲はかなり広いので、合格率が60%前後だからといって油断してはいけないことがわかります。
まず、受験料は、標準レベル試験が12,540円(税込)で、上級レベル試験が20,900円(税込)と非常に高額となっています。特段の再受験制限規定は設けておらず、標準レベルについては、受験資格が設けられておらず、どなたでも受験することができます。
一方、上級レベルについては、①標準レベル試験の合格をするか、②上場準備の実務経験が3年以上あることが受験資格となります。つまり、上場準備の実務について未経験である場合、最初から上級レベルを受験することはできず、まず最初に標準レベル試験を合格する必要があります。
試験時間は、標準レベル試験が60分で、上級レベル試験は90分(選択式60分、記述式30分)です。問題数に対する試験時間が短いため、早く正確に問題を解く力が求められます。
合格ラインは、標準レベル試験も上級レベル試験も70%以上の正答率となります。但し、上級レベル試験は、選択式の採点結果と記述式の採点結果の平均値(単純平均)により合否を判定されます。また、上級レベル試験は選択式に足切りライン(60%以上の正答率)が設けられており、この足切りラインをクリアできないと、記述式の正答率に関わらず、不合格となります。
つまり、上級レベル試験については、何かのカテゴリを捨てるといった勉強方法は通用しません。
IPO実務検定についてご理解いただいたところで、次はIPO実務検定に合格するメリットについて、3点ほど解説します。
1点目は、上場準備に関する知識があるものとして認定されるほか、転職希望者については、人材紹介会社等から一定の評価を受けられることです。
2点目は、新卒の就職希望者を含む社会人にとって、上場準備企業へのキャリアアップの道が広がることです。
3点目は、試験に合格して日本IPO実務検定協会の会員となれば、年会費のみで上場準備実務、ディスクロージャー、IRなどさまざまなウェブセミナーを受講したり、法令改正の最新情報の提供(チェックテスト付き)を受けることができ、知識の幅をさらに広げることができることです。
どれも上場準備企業に従事する社会人にとっては、魅力的なものとなっています。
参照:1分でわかるIPO実務検定の概略|日本IPO実務検定協会
IPO実務検定に合格するメリットをご理解いただいたところで、IPO実務検定で学んだ知識が役立つ業界について、2点ほど解説します。
1点目は、監査法人です。監査対象の上場準備会社に対し、IPO実務検定で学んだ内容を持って、監査における保証業務や助言業務に活かすことができます。監査で必要な知識と組み合わせることができれば、上場準備会社特有のリスクを把握し、それに対するコントロールを考察することも可能になるでしょう。
2点目は、コンサルティング系の会社です。上場準備会社のコンサルティングは、IPO実務検定で学んだ内容を活かす機会が多く、実務に直結することが多いです。上場準備会社との交流を深めていく上で、上場準備に関する知識を持ってサポートすることで、信頼関係の構築とさらなる経営拡大に繋がるでしょう。
次は、IPO実務検定の勉強方法について解説します。
学習のベースとなるのは「IPO実務検定公式テキスト」ですが、効率的に合格ラインに到達するためには、IPO実務検定公式テキストによる知識のインプットと、問題集によるアウトプットをともに行うことが効果的です。
標準レベル試験については、実務経験がない受験生であっても、IPO実務検定公式テキストとIPO実務検定公式問題集の併用でほぼ合格ラインに到達することが可能です。初めてIPO実務検定の標準レベルに挑戦する場合、最低でもテキストと問題集それぞれ2周ずつしておいた方が良いでしょう。具体的には、テキストで学んだ内容を問題集でアウトプットし、長期記憶できるまで反復練習します。
合格ラインは70%ですが、問題集の正答率がテキストを見ずに85%以上取れるようになれば、合格できる可能性は高くなるでしょう。
上級レベル試験については、択一問題対策として「公式テキスト+公式問題集」、記述問題対策として「ケーススタディ・上場準備実務」を学習するのが効果的です。
択一問題については、標準レベルよりも難しくなるため、標準レベル対策でやっていたことをさらにレベルを上げて取り組む必要があります。最低でも4~5週はテキストと問題集を繰り返して取り組むことをお勧めします。
記述問題については、テーマごとにキーワードを連想できるようにし、そのキーワードから派生させて記述できるように練習するのが良いでしょう。限られた時間の中で、文章を形成する力が求められるため、早く正確に記述する練習は必須です。
IPO実務検定は他の資格と比べるとマイナーで、まだまだ認知度が低い資格となっていますが、本記事で記載した通り、取得することによるメリットは沢山ございます。上場準備企業への就職を検討している方や上場準備企業に携わっている方は、是非とも参考にしてください。
また、本記事がIPO実務検定を受験予定の方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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