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BATIC(国際会計検定)は、英語版の簿記検定のような試験で、グローバルビジネスに不可欠な英語力と国際会計スキルを同時に測る検定試験です。
東京商工会議所より、2022年度の試験をもって終了すると発表されましたが、BATICの称号については終了後も利用できると発表されています。(旧制度のSubject2の称号に関しては認定期間内に限り有効となります)
海外に事業所を持つグローバル企業との取引や外資系企業との競合・提携、海外からの資金調達、国際的なM&Aなどに役立つ資格です。 BATIC(国際会計検定)は2021年度にリニューアルされ、旧制度から大きく変わりました。
この記事では、新しくなったBATICの難易度を他資格と比較して解説します。
参照:東京商工会議所「新着情報・お知らせ|BATIC(国際会計検定)終了のお知らせ」
目次
BATIC(国際会計検定)とは
BATIC(国際会計検定)の難易度
BATIC(国際会計検定)の難易度を他の会計系の資格や検定と比較
これからの英文会計にはUSCPA(米国公認会計士)取得を
BATICは、グローバルなビジネスに不可欠な英語力と、国際会計スキルを同時に測ることができます。
試験結果は合否の判定ではなく、400点満点のスコア制を採用しており、点数に応じた称号が付与されます。
問題は多肢選択式および記述問題の2構成で、すべて英語で出題されるため、簿記の知識だけでなく英語の知識も必要です。 試験は年2回実施され、受験料は5,500円(CBT方式は利用料2,200円が別途必要)でした。
BATICは2021年度に大幅にリニューアルされ、試験方式がPBT方式(紙での試験)からIBT方式(自宅のパソコンで受験)とCBT方式(各地のテストセンターのパソコンで受験)に移行しました。
新制度のBATICの出題範囲は、旧制度のSubject1(英文簿記)が中心になりました。 「Accounting for Assets and Liabilities(資産と負債の会計処理)」が追加され、旧制度にあったSubject2(国際会計理論)はなくなり出題範囲が狭くなっています。
スコアにおいては、旧制度では1,000点満点だったものが400点満点に変更になりました。
新制度のBATICの難易度は、おおよそ日商簿記検定3級レベルといわれています。 日商簿記検定3級の合格率は45.8%(2022年6月統一試験)ですから、難易度は決して高いものではありません。
英語力に関しては、TOEIC® L&R 500点程度の英語力が必要とされます。 TOEIC® L&R 2021年度の平均スコア(公開テスト)は611点なので、平均より下のスコアになります。
また、これまで求められていた、旧制度のSubject2(国際会計理論)が廃止になったため、「IFRS(国際財務報告基準)」や「会計理論」の知識が不要になり、難易度は下がっています。
参照:一般財団法人国際ビジネスコニュニケーション協会「TOEIC® Listening & Reading Test|公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」
BATICの勉強時間は日商簿記検定3級合格者であれば、40〜60時間が目安といわれています。 勉強時間の配分として、公式テストの基礎知識の理解に約16時間、公式問題集に約16時間、試験前の復習に約8時間の合計約40時間などが例として挙げられます。
平日2時間の勉強を行った場合には、約1カ月の勉強時間が必要になります。
会計系の資格はBATIC以外にも複数あります。 BATIC自体は既に受験が出来なくなっているため、内容が近い他の資格と難易度を比較し、他の資格の受験を検討しましょう。
前述した通り、BATICと日商簿記検定3級の難易度は同程度といわれています。 さらに、日商簿記検定2級を取得している方は、出題範囲をほぼカバーできます。
日商簿記検定でカバーできない出題範囲は、Basic Assumption and GAAP(基本的な前提とGAAP)、Financial Statement Analysis(財務諸表分析)、Accounting for Issuing Bonds(社債発行の会計処理)、Sum-of-the-years’-digits Method(級数法)、Internal Control(内部統制)などです。
ただし、BATICは英語試験であるため、TOEIC® L&R 500点程度の英語力は欠かせません。
IFRS検定とは、国際会計基準に関する知識の習熟度を測るための国際会計基準検定です。 BATICは日商簿記検定3級レベルであるのに対して、IFRS検定は日商簿記検定2級レベルといわれています。
また、それぞれに必要な勉強時間は、BATICは約40〜60時間、IFRS検定は約150〜200時間とされます。 2009年12月よりIFRS検定は英語だけでなく、日本語での受験が可能になったものの、総勉強時間からはIFRS検定の方が難易度が高いと言えるのではないでしょうか。
USCPAとは、アメリカ各州が認定する米国公認会計士資格であり、世界で最も広く認知されたビジネス資格です。 BATICが日商簿記検定3級レベルであるのに対して、USCPAは日商簿記検定1級レベルといわれています。
USCPAの必要な勉強時間は、約1,200〜1,500時間とされ、BATICに比べてUSCPAの難易度は高く独学が難しいとされます。 また、BATICもUSCPAもどちらも英語での試験です。 必要な英語力にも違いがあり、TOEIC® L&Rで比較するとBATICは500点、USCPAは一般的に800点以上の英語力があるのが好ましいとされています。
ただし、USCPAは専門校に通い日本語テキストで学習する場合には、TOEIC® L&R 400〜500点レベルからの合格が可能です。
関連記事:USCPAとは?魅力や取得後のキャリア・難易度・試験内容を詳しく解説
BATICの難易度を他資格と比較して解説しました。 BATICは英文会計の入門的な位置付けで、社会人3種の神器である「英語・会計・IT」のうち、2つを同時に測る検定試験です。
2021年度の改定によりSubject2(国際会計理論)が廃止になり、「転職の武器」とまでは言い難い資格になりました。 さらに、BATICは、2022年度の実施をもって終了することが公表されています。
これから英文会計を極めたい方は、USCPAやIFRS検定などを検討してみるのがよいでしょう。
関連記事:USCPAとは?魅力や取得後のキャリア・難易度・試験内容を詳しく解説
USCPAを取得するには英語の能力も問われるため、1,200〜1,500時間の学習が必要です。 自分だけでUSCPAの学習をするのが大変な場合は資格スクールを利用しましょう。
国際資格の専門校であるアビタスでは、5,500人以上のUSCPA合格者を輩出しています。 日本在住合格者の3人に2人はアビタス卒業生です。 オリジナルの日本語教材で学習できるほか、サポート期間はUSCPAの標準学習期間の3倍以上の5年間あり、多くの方に安心して学んでいただいています。
USCPA専門校アビタスでは、オンラインでUSCPAの概要や活かし方がつかめる「USCPA説明会」を行っています。 USCPAに興味がある方は、まずは無料説明会にお申し込みください。
※記事に記載の内容は2023年1月時点のものを参照しています。
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