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EA(米国税理士)とUSCPA(米国公認会計士)のどちらを受験したらよいのか悩んでいる人もいるでしょう。EAとUSCPAの難易度はそれほど大きな差はないものの、試験内容や受験資格が大きく異なります。
本記事では、EA(米国税理士)とUSCPAの試験科目や受験資格など違いを徹底的に解説します。EAとUSCPAのどちらの資格を取得すべきか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
目次
EA(米国税理士)とUSCPAの違い
EA(米国税理士)がおすすめな人
USCPAがおすすめな人
EA(米国税理士)とUSCPAの違いを学び、自分に合った資格を選ぼう
EA(米国税理士)とは、アメリカの連邦税に関する執行・徴収を行う内国歳入庁に認められた税理士に与えられる国家資格です。
一方、USCPA(米国公認会計士)とはアメリカの各州が認定する公認会計士資格です。
EAとUSCPAの違いがよく分からないという人もいるのではないでしょうか。
EAとUSCPAの試験科目や受験資格、難易度などの違いを以下の表にまとめました。
項目 | EA(米国税理士) | USCPA |
---|---|---|
試験科目数 | 3科目 | 4科目 |
試験科目 |
|
|
受験資格 | 18歳以上 |
(ニューヨーク州の場合、総取得単位120単位に加えて、 以下4つのエリアの指定された科目を取得する必要がある Financial Accounting(upper division)、Auditing(upper division)、Taxation、Management Accounting |
難易度(合格率) |
|
約52.8%(2022年) |
費用 | $203(約26,000円) | 約$3,000(約40万円) |
ここからは、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
参照:Prometric Services「Possible Impact to Special Enrollment Exam Appointments|Results Reported for the SEE」
参照:AICPA「Learn more about CPA Exam scoring and pass rates|Calculating your CPA Exam score」
試験科目の数に着目すると、EAは3科目、USCPAは4科目と大きな違いはありません。
しかし、試験科目の内容は大きく異なるため、それぞれ詳しく解説していきます。
EAは次の3つの試験科目で構成されている試験です。
科目名 | 出題内容 |
---|---|
Part1 | Individuals(連邦個人所得税法および連邦贈与税法・相続税法) |
Part2 | Businesses(事業関連の連邦税法) |
Part3 | Representation, Practices and Procedures(税務代理業務および諸手続き) |
それぞれ四肢択一式で100問ずつ出題されます。試験時間は1科目につき3.5時間です。コンピューターによる試験であるため、試験終了時に合否結果が分かります。
科目合格制度を採用しており、2年以内に全ての科目に合格するとEAを取得できる仕組みです。
USCPAの科目と詳しい出題内容は次の通りです。
科目名 | 出題内容 |
---|---|
FAR |
|
BEC |
|
REG |
|
AUD |
|
EAと同様に科目合格制度を採用しているため、4科目全てを一度に合格する必要はありません。
ただし、最初の科目合格から18カ月(1年4カ月)までに4科目全てに合格しなければ失効してしまうため注意が必要です。
次に、EAとUSCPAの受験資格です。EAは18歳以上、USCPAは4年制大学卒業など受験資格が大きく異なります。
ここでは、EAとUSCPAの受験資格の違いについて詳しく見ていきましょう。
EAは18歳以上であれば受験可能です。
日本で税理士になるためには、税務の知識や学歴などが求められます。一方、EAは年齢制限のみで、学歴や職歴などは必要ありません。
誰でも気軽にチャレンジできる資格といえるでしょう。
USCPAの受験資格は、学位要件と単位要件の2つです。原則として4年制大学卒業と特定科目の単位を一定数以上取得しなければなりません。
求められる特定科目は「会計単位」と「ビジネス単位」です。
受験資格が欠けている場合、要件を満たす必要があるため、思い立ったらすぐに受験できる資格とはいえません。
難易度(合格率)は、EAがPart1〜Part3の平均で約64%(2021~2022年時点)、USCPAは科目によって幅があるものの全体での合格率は約52.8%(2022年時点)です。
数値で判断すれば、EAもUSCPAも比較的難易度の低い試験といえるでしょう。しかし、試験には英語や専門的な知識を要するため、合格率のみで判断してはなりません。
ここでは、それぞれ難易度について詳しく見ていきます。
EAの3科目での全体合格率は約64%です。2021~2022年時点での各科目の合格率を見ていきましょう。
科目名 | 合格率 |
---|---|
Part1(Individuals) | 55% |
Part2(Businesses) | 63% |
Part3(Representation, Practices and Procedures) | 74% |
受験者の約7割が合格できるため、合格率からするとそれほど難易度の高い資格ではないように見えます。
EAと他の国際資格の合格率とを比較してみましょう。
資格 | 合格率 |
---|---|
EA(米国税理士) | 約64% |
CIA(公認内部監査人) | 10〜15% |
CMA(公認管理会計士) | 47.0% |
上記のように他の国際資格の合格率は50%未満です。EAは約64%と、他の国際資格より20%近くも合格率が高いことが分かります。
参照:公益社団法人日本証券アナリスト協会「CMA第1次レベル講座|試験データ」
参照:Prometric Services「Possible Impact to Special Enrollment Exam Appointments|Results Reported for the SEE」
USCPAの4科目での合格率は約52.8%(2022年時点)です。
各科目の合格率を見ていきましょう。
科目 | 合格率 |
---|---|
FAR(財務会計) | 43.76% |
BEC(ビジネス環境及び諸概念) | 59.85% |
REG(諸法規) | 59.85% |
AUD(監査及び証明業務) | 47.9% |
科目によって合格率は約40~60%と大きな差があります。
日本の会計資格と比較していきます(2022年時点)。
科目 | 合格率 |
---|---|
USCPA | 約52.8% |
公認会計士 | 7.7% |
日商簿記1級(第162回) | 10.4% |
日商簿記2級(第162回) | 20.9% |
中小企業診断士(第1次試験) | 28.9% |
中小企業診断士(第2次試験) | 18.7 |
数値のみに着目すれば、日本の会計士資格よりもUSCPAの合格率が高いといえます。
しかし、日本の会計資格の試験には受験資格が不要です。このことから、専門的な知識が不足している受験者が多いことが合格率の低さに影響していると考えられます。
一方、USCPAを受験するためには大学卒業や単位取得が求められます。ある程度の専門的知識を備えている受験者が多いため、合格率が高くなっていると考えられます。
そのためUSCPAの難易度が低いと言い切るのは難しいでしょう。
参照:AICPA「Resources|Learn more about CPA Exam scoring and pass rates」
参照:金融庁「令和4年公認会計士試験の合格発表の概要について」
参照:日本商工会議所「簿記|受験者データ」
参照:一般社団法人中小企業診断協会「中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移」
参照:一般社団法人 中小企業診断協会「令和4年度中小企業診断士第2次試験の筆記試験の結果について」
次に受験料を比較していきましょう。EAとUSCPAともに、1科目ごとに受験料が発生します。
資格名 | 費用 |
---|---|
EA |
|
USCPA |
|
それぞれ詳しくみていきます。
EAの受験料は各科目$203(約26,000円)です(2022年10月時点)。ただし、受験料は変動する可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
また、資格取得後にライセンス登録料として$67が必要です。
USCPAの受験料は、学歴評価手数料を含めると約$3,000(約40万円)が一般的です。ただし、州によって受験料が変動するため、一概には言えません。
受験料の内訳は次の通りです。
費用 | 合計 |
---|---|
学歴評価手数料 | $100~$225 |
初回出願手数料 | $155~$245 |
受験料 | 試験料:$238.15 日本会場手数料:$371.55 |
学歴評価手数料は学歴評価機関によって異なり、FACSまたはNIESどちらかの機関を利用します。FACSの場合$100と安価で、NIESの場合は$225です。
受験料は試験料と日本会場手数料で構成されています。
また、試験料と日本会場手数料は1科目ごとに支払う必要があります。そのため、合計で約$3,000ほどの受験料が発生すると想定しておきましょう。
USCPA資格を取得したいと考えている人は、まず最初のステップとしてEA(米国税理士)の資格取得を目指すのもおすすめです。
EAは比較的難易度が低いため、USCPAより短期での取得に適しています。
目標を達成した後、資格を基にステップアップとして社内異動を希望してみるのもよいでしょう。
また、EAの受験資格は18歳以上という年齢制限のみであるため、今すぐに受験したい人やUSCPAよりも短期で合格したい人に向いている資格といえます。
USCPAは知名度が高いことから、資格取得後には幅広い業種や職種で活躍できるでしょう。例えば、コンサルティングファームや大手企業の会計部門で働きたい人におすすめです。
また、USCPAはTOEIC®︎800点が目安の英語力であるため、USCPAほど高い英語力が必要ないEAよりも英語力の証明にもつながるといえます。
そのため外資系企業に転職したい人にとってもプラスに働く資格といえるでしょう。
目指すキャリアが上記のものの場合は、EA(米国税理士)の資格取得を経由せずにUSCPAの取得を検討してみると良いでしょう。
関連記事:アビタスについてはこちら
EA(米国税理士)とUSCPAの違いについて解説しました。合格率にはそれほど違いはなく、EAの合格率は約64%、USCPAが約52.8%(2022年時点)と高い傾向にあります。
しかし、受験資格に着目すると、EAは18歳以上であれば誰でも受験できますが、USCPAは4年制大学卒業と特定科目の単位取得が求められます。
USCPAは資格を満たしていない人にとって、思い立ってすぐに受験できる資格ではありません。
受験資格の点ではEAは受けやすい資格ではあるものの、コンサルティングファームなど目指すキャリアに活かせる資格を取得したい場合は、USCPAを選ぶと良いでしょう。
自分に合った資格を選び、資格取得を目指しましょう。
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※記事に記載の内容は2023年2月時点のものを参照しています。
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