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  • 2025/01/21公開
  • 2025/01/21更新

CIAを持っているとUSCPA試験でどう役に立つ?

CIAを持っているとUSCPA試験でどう役に立つ?

CIAを持っているとUSCPAの特定の科目が免除になるという制度はございませんが、CIAとUSCPAには一定の関係性がございます。

CIA (Certified Internal Auditor)とUSCPA (United States Certified Public Accountant)は、世界的に認知される資格としてそれぞれ異なる分野での専門性を証明するものですが、共に企業経営・財務・リスク管理などに関連する重要な役割を果たします。これらの資格を持つことで、キャリアの幅が広がるだけでなく、企業からの信頼を得ることもできます。

これらの資格取得を目指すにあたり、CIAとUSCPAは重複する部分が多く存在するため、効率的に資格を取得する目的でCIAとUSCPAの両方に挑戦される方が増えてきています。この背景には、少しでも時間や費用を節約し、キャリアアップに必要な専門性を迅速に身につけたいというニーズが関係しています。

本記事では、CIAとUSCPAの基本的な知識や重複する分野を掘り下げるとともに、CIAとUSCPAの知識を組み合わせた実践例を踏まえながら、詳しく解説します。

目次
CIAとUSCPAの重複箇所
CIAとUSCPAの知識を組み合わせた実践例
CIAとUSCPAの知識を全面的に活かそう

CIAとUSCPAの重複箇所

まずは、CIAとUSCPAの重複箇所について解説します。

CIAとUSCPAはそれぞれ異なる専門分野をカバーしていますが、多くの領域で知識やスキルの重複があります。これらの重要な領域は、試験内容や資格取得後の実務において、どのように役立つかを理解することで、より明確になります。

まず、CIAは内部監査に特化した資格であり、リスク管理・内部統制・内部監査・コンプライアンスなどについて体系的に学びます。これらを学ぶことにより、企業内のリスクを評価して適切な統制策を提案する力や内部監査プロセスを実行して経営層や利害関係者に価値を提供するための手法などを理解することができます。

一方、USCPAでは、会計と財務などについて広範な分野を学びます。例えば、財務会計・税務・監査と保証業務などについてです。これらを学ぶことにより、米国基準(US GAAP)に基づく財務諸表の作成や分析方法、個人および法人の税務戦略と申告プロセス、外部監査における証拠収集や報告書の作成方法などを理解することができます。

監査と保証業務

1つ目の重複箇所は、監査と保証業務についてです。

CIA試験のPart 1では、監査の基本原則・内部統制・リスク管理などについて学びますが、この内容は、USCPA試験のAUDにおける内部統制の理解・リスク対応計画の策定・監査の計画立案・内部統制の評価・監査報告書作成などと重複します。特に、内部統制の概念やリスク評価手法などはかなり似ているところが多いです。

また、両者ともに内部統制のフレームワークやリスクベースの監査アプローチを活用することがあるのも特徴です。

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リスク管理

2つ目の重複箇所は、リスク管理です。

CIA試験のPart 2では、リスクの識別と評価・管理手法・改善策の提案などを中心に取り扱いますが、この内容は、USCPA試験のISCにおける情報システムに関するリスクアセスメントや内部統制に関する内容と重なる部分があり、総じてリスク管理に関するものとして考えることができます。

また、情報システムに関する論点はCIA試験のPart3でも出題されることがあります。情報システム及び統制に関する理解を深めることで、CIA Part2・Part3、USCPA ISCの3つを抑えることができるというのは、タイムパフォーマンスが良いと言えます。

コンプライアンスと規制対応

3つ目の重複箇所は、コンプライアンスと規制対応です。

CIA試験のPart 3では、コンプライアンス管理、企業法務、ITリスク、データアナリティクスなど、幅広い分野が含まれます。一方、USCPA試験のREGにおいては、主に税法やビジネス法などを扱いますが、これには企業の規制対応やコンプライアンス管理に関する基礎知識も含まれてきます。

特に、SOX法に基づく規制対応については重複している部分が多いです。税法やビジネス法に準拠した内部統制を目指すためのプロセスの設計・運用に関する理解とコンプライアンス全般に関する基礎的な知識については、どちらの資格を挑戦する場合でも理解しておくべきです。

CIAとUSCPAの知識を組み合わせた実践例

次に、CIAとUSCPAの知識を組み合わせた実践例について解説します。

CIAとUSCPAの両方を保有することは、資格保持者にとって大きな競争力をもたらします。企業は、複数の専門分野で活躍できる人材を高く評価しますので、求人市場でも重宝されやすいです。

今回は、CIAとUSCPAの資格を活かして実務でどのように成果を上げられるかについて、具体的な事例を挙げながら解説し、資格保持者が企業内でどのように貢献できるかを明確にします。

内部統制×財務報告

1点目は、内部統制と財務報告を組み合わせた実践例です。

内部統制と財務報告は密接に関わるところが多いため、これらは組み合わせて考えることが多いです。故に、CIAとUSCPAの知識が役に立ちます。例えば、CIA試験のPart1で学んだ内部統制のフレームワーク(COSO)を用いて、現行の業務プロセスを詳細に分析し、リスク評価手法を活用して、業務フローにおけるリスクポイントを特定できたとします。

CIAだけならここまでですが、USCPAもお持ちであれば、さらに踏み込んでAUDで学んだ外部監査の視点を取り入れ、財務報告プロセスが会計基準(US GAAP)に適合しているかを検証し、財務報告の不備や潜在的な修正点を明確にするということも可能です。

ここまで行うことで、内部統制の有効性が向上するだけでなく、財務報告におけるエラー率を下げることもできます。

リスク管理×規制対応

2点目は、リスク管理と規制対応を組み合わせた実践例です。

リスク管理と規制対応についても密接に関わっており、組み合わせて考えることが多いです。この点につきましても、CIAとUSCPAの知識が役に立ちます。例えば、複数の国に展開する各拠点でのリスク管理とコンプライアンス体制の整備が課題だったとします。まず、CIA試験のPart2で習得したリスク管理のスキルを駆使して、各国拠点ごとに異なるリスク要因を評価するとします。

CIAだけならここまでですが、USCPAもお持ちであれば、REGで学んだ税務や規制対応の知識を活用し、各国の規制要件を満たす形での内部統制設計を実施することも可能です。実際に、両方の資格を持つ筆者の知人で、SOX法対応のガイドラインを拠点全体で統一した例を聞いたことがあります。CIAとUSCPAの知識がなければ、統一は難しかったそうです。

CIAとUSCPAの知識を全面的に活かそう

ここまで読んでみて、いかがでしたでしょうか。

CIAとUSCPAを取得することで、内部監査と会計の両分野における高度な専門知識を持つ人材として、グローバルなキャリアにおいて大きなアドバンテージを得ることができます。特に、内部監査部門やコンサルティングファームなどにおいては、様々な場面で活躍することが期待できるでしょう。

また、CIAとUSCPAのダブルライセンスは、会計・監査分野におけるキャリアを大きく飛躍させるための強力な武器となります。それは単なる資格取得に留まらず、自身の市場価値を高め、キャリアの可能性を大きく広げることができます。CIAもUSCPAも決して簡単な資格ではございませんが、その価値ある挑戦の一歩を踏み出し、新たな成長を目指して頑張ってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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※記事に記載の内容は2024年12月時点のものを参照しています。

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