近年ビジネスにおけるグローバル化が急速に進む中で、需要が高くなりつつあるMBAを取得したいと思う方もいるのではないでしょうか。

本記事では、九州・沖縄地方でMBAを取得できる大学院や難易度について解説します。

通学圏内に大学院がない人や通学が困難な人におすすめのオンラインMBAプログラムのご紹介もしますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次
MBAとは
九州・沖縄でMBAが取得できる大学院
国内MBAの難易度で見る九州・沖縄のMBA
九州・沖縄でMBAを取得するならオンラインプログラムもおすすめ

MBAは「Master of Business Administration」の略語で、日本語では「経営学修士」と呼ばれています。MBAは試験を受けて取得する資格ではなく、大学院の修士課程を修了して授与される学位に相当します。

MBAを取得するためには、MBAプログラムを提供する大学院で主にケーススタディ（事例研究）やグループワークなどの手法を通じてビジネスに必要な知識を実践的に習得します。

具体的には、クリティカルシンキングや経営戦略、マーケティング、組織論、会計、人的資源管理、ファイナンスなどを学びます。

関連記事：Abitus UMass MBA「MBA（経営学修士）とは？ MBAの種類やメリット・難易度を解説」

MBAは海外へ留学して取得するイメージがあるかもしれません。

実際に留学するとなった場合、私費で海外のMBAプログラムを提供する大学院へ留学するには高額な費用がかかり、なおかつ留学中は仕事を辞めるか休職する必要があるため、収入が途絶えてしまうデメリットがあります。

一方で、日本国内の大学院におけるMBAの取得はキャリアを中断させる必要がない場合が多く、海外のMBAプログラムを提供する大学院と比較するとコストも抑えられるメリットがあります。

九州・沖縄地方でMBAを取得できる大学院のある県は、福岡県・長崎県・大分県の3県です。現状、沖縄県には通学可能な範囲にMBAを取得できる大学院は存在しません。

※2024年11月現在、アビタス調べ。

沖縄県在住でMBAの取得を検討している人は、オンラインでMBAを取得することを検討してみることをおすすめします。

関連記事：Abitus UMass MBA「オンラインMBAの特徴｜国内・海外の学費やランキングを紹介」

福岡県でMBAを取得できる大学院の一例をご紹介します。

いずれの大学院も平日夜間の講義を実施するなど、社会人が働きながら学ぶ環境が整っています。

キャリアを継続しながら仕事と学びを両立できることは大きなメリットといえるでしょう。

学校名	専攻名
九州大学大学院	経済学府産業マネジメント専攻（九州大学ビジネス・スクール）
北九州市立大学大学院	マネジメント研究科マネジメント専攻

それぞれの大学院の特徴を詳しくご紹介します。

九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻（九州大学ビジネス・スクール）は、2003年に九州で初めてのビジネス・スクールとして誕生しました。

「理論と実践の融合」を重視していることが特徴の1つで、世界に通用する最先端の経営理論を学べることはもちろん、学んだ理論をどのように自分自身のビジネスに活かしていくか考え、体得する機会を設けています。

また、福岡県に立地する同校は地理的・歴史的にアジアのポータルであることを活かし、アジアにおけるビジネス教育拠点の1つであることを目指しています。そのため、アジアに関連する科目やテーマを重点的に学ぶことが可能です。

学年45名という小さなクラスで学生一人ひとりに担任教員がつき、必要に応じて履修相談に応じるなど、手厚いフォローが受けられる点も魅力の1つです。

もし東京に転勤になった場合も、中央大学ビジネススクールと提携関係にあるというのはメリットといえるでしょう。

参考：九州大学ビジネス・スクール MBA プログラム/専門職学位課程

北九州市立大学大学院は、高度なマネジメント力を組織的に育成することを目的として設置されました。

アカデミックな「知」と経験に基づく「知」が融合した実践的なプログラムの提供を特徴としており、ケースメソッドやグループワーク、フィールドワークなど、インタラクティブな講義形式による学びの機会を多く提供しています。

カリキュラムは積み上げ方式を採用しており、基礎的な知識を習得した上で応用的な学びへとステップアップしていきます。

2013年からは集中講義として海外研修を実施し、海外の企業訪問などを通じて、国際感覚の育成やビジネスネットワークづくりにも積極的に取り組んでいます。

参考：北九州市立大学ビジネススクール資料

長崎県でMBAが取得できるスクールとしては、長崎大学大学院です。

平日の夜間や土曜日開講の科目を受講するだけで修了可能なカリキュラムを提供しており、仕事をしながら無理なく学ぶことが可能です。

また、追加の学費を支払うことなく履修期間を延長できる長期履修制度も設けられています。

長崎大学大学院では、リカレント教育の一環として、経済社会の発展に寄与することを主な目的とした博士前期課程コースを設けています。

経営者をはじめ、会社員や公務員など様々なバックグラウンドを持った人々がともに学び合うことで、セカンドキャリアの形成を目指します。

新たなキャリア形成を目指して切磋琢磨する中で培われる院生同士のネットワークは、大学院での学びを終えた後も継続し、貴重な財産となるでしょう。

院生への指導は指導教員だけにとどまらず、経営学や経済学、法学など幅広い分野に精通した教授陣が院生の学びをバックアップします。

長期履修制度を設けており、最長4年間をかけて修了を目指すことが可能です。

参考：長崎大学大学院経済学研究科博士前期課程「経済学修士（MBA）コース」

大分県でMBAが取得できるスクールには、学校法人立命館が運営する立命館アジア太平洋大学大学院があります。

幅広い地域の学生が集う点が特色の1つで、他の大学と大きく異なる点は、講義はすべて英語で提供されることです。

常にグローバルを体感しながら学べる環境といえるでしょう。

大分県の第二の都市である別府に門を構える立命館アジア太平洋大学大学院（国際経営学部経営管理研究科）は、自らに課された社会的責任を自覚し、グローバルに通用する能力を持ったリーダーの育成を目指しています。

同大学院の経営管理研究科は、2016年にマネジメント教育における国際認証であるAACSB、2020年にAMBAによる認証を取得しています。

AACSBはアメリカで設立され100年以上の歴史を持つ国際認証で、「戦略マネジメントとイノベーション」および「学習成果」を重視した審査基準が特徴です。

2つの国際認証を取得し、さらなる教育・研究の質向上や地域社会、世界への貢献が期待されています。

参考：立命館アジア太平洋大学大学院国際経営学部経営管理研究科「国際認証」

国内のMBAプログラムを提供する大学院には、大学入試のような偏差値は存在しないため明確なランク付けは難しいです。

ただし、受験倍率は国内MBAを検討する際の1つの要素となるでしょう。

受験倍率が高い国内のMBAプログラムを提供する大学院としては、早稲田大学大学院や一橋大学大学院、慶應義塾大学大学院などがあります。

全国的に知名度の高い首都圏の大学院に人気が集中する傾向があります。関東圏以外の大学院では、京都大学経営管理大学院や神戸大学大学院などが高い人気を誇っています。

これに対し九州・沖縄地方のMBAプログラムを提供する大学院の倍率は人口比から考えると低い傾向が見られます。入試倍率だけで考えると、比較的入学難易度は低いといえるかもしれません。

グローバル化が進む現代社会において、MBAの取得はビジネスパーソンにとって大きなアドバンテージとなります。

九州・沖縄地方の大学院は比較的入学しやすいものの、居住地や家庭の事情などによっては通学が難しい場合もあるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、MBAをオンラインで取得する方法です。「オンラインのMBAは評価が低いのでは？」と不安になる人もいるかもしれませんが、現地留学した際に得られる学位と同等のものを取得できるため、心配はいりません。

オンラインでMBAを取得する最大のメリットは、場所や時間に拘束されないことです。働きながら通学制の大学院へ通う場合、仕事を終えた後か休日に通学する必要があり、途中で両立が困難になることも予想されます。

オンラインで講義を受けられる大学院であれば、仕事や家庭、趣味の時間も確保しながら上手に生活の一部に組み込んでいくことが可能です。

国際資格の専門校であるアビタス（東京）では、完全オンラインで取得できるマサチューセッツ州立大学（UMass）ローウェル校のMBAプログラムを提供しています。

マサチューセッツ州立大学（UMass）とは、アメリカのマサチューセッツ州ボストンに本部を有する州立大学組織で、ローウェル校はマサチューセッツ州立大学（UMass）が有する5つのキャンパスのうちの1つです。MBAの本場アメリカにおいて100年近くの歴史を有する伝統校です。

同校のMBAプログラムは、厳しい審査基準をクリアし、MBAプログラムの国際認証であるAACSBを取得しています。

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