MBAを確実に取得するためには、MBAスクールへ合格した後の過ごし方が非常に大切です。

そこで今回は、MBAを取得するためのスクールへ合格後から入学前までの期間にやっておくべきことを4点紹介します。

MBAを本気で取得したいと考えている人は、本記事で紹介しているやっておきたいことの4つを行い、しっかりと準備することをおすすめします。

目次
MBA合格後にやっておきたいこと4選
MBAに合格後の最大のハードルは英語
MBA合格後に出やすい懸念点
MBA合格後に更なる飛躍をするためには

入学前にやっておくべきことは、以下の4点です。

• 英語の勉強
• アカウンティング・ファイナンス・統計学・経済学の予習
• マーケティングの基礎知識の習得
• リーダーシップとマネジメントの考え方の理解

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

スクールでの講義は、母国語ではなく英語で行われるケースもあります。

自分の英語の実力が講義に対応可能なレベルか確認し、英語の勉強をして備えておきましょう。

講義を受講するにあたっては、リスニングとスピーキングのスキルが特に重要です。これらの能力が足りていない場合、講義内容が分からなくなったり質問された時に返答ができなくなったりしてしまいかねません。

リスニングとスピーキングはしっかりと勉強しておきましょう。

なお、講義はネイティブな英語で行われることがあるため、リスニングはネイティブな英語の発音に対応できるようにしておくことがポイントです。

英語力は一朝一夕で上達するものではありません。受験のために培った英語力が損なわれないように継続して勉強することが大事です。

スクールによっては本格的な講義開始前のプレスクール・サマースクールとしてノンネイティブ向けの英語に特化した授業を行っています。

英語に自信の無い人は積極的に活用するようにしましょう。

アカウンティング（会計・経理）・ファイナンス（資金調達・運用）・統計学・経済学に今まで触れたことが無い人は、MBAスクールに入学する前にそれぞれの教科のアウトラインの予習をしておきましょう。

予習の方法としては、まずは母国語の参考書を読み込み、重要なポイントを中心に理解に努めましょう。

母国語である程度の理解ができた段階で、英語に翻訳して覚えると効率的です。

事前にアカウンティング・ファイナンス・統計学・経済学の予習を行っておくことで、MBAスクールでの講義にスムーズに入ることが可能となり、講義にも自信を持って参加できるでしょう。

MBAスクールに入学してから本格的に学ぶ人が多いマーケティングについては、その概念や考え方などの基礎知識を早めに予習しておくとよいでしょう。

早めの予習をすることで、MBAスクール入学後に効率的に勉強を進められます。

マーケティングも同様に、まずは母国語で書かれた参考書を理解していくことから始めるとスムーズに学習が進むでしょう。

また、マーケティングの講義の一環で、自身が勤めている業界・企業と関係の深いテーマがディスカッション対象となる可能性があります。

自分が勤めている業界・企業についての概要や最新の動向などについては、英語でスピーキングできるようにしておくとより良いでしょう。

MBAの学習において、リーダーシップとマネジメントの科目も重要な分野です。

リーダーシップとマネジメントは、実践の中で学ぶことでスキルアップを果たすものです。そのため、今までマネジメントの仕事をしたことがない人にとっては、予習が難しい科目といえます。

マネジメントの経験がない人は、まずは母国語で書かれたマネジメントの参考書を読み、講義前に心構えをしておくとよいでしょう。

また、リーダーシップ関連の英単語は日常で利用する機会が少ないものもあるため、リーダーシップに関連した英単語の理解を進めておくのもおすすめです。

ただリーダーシップというものは、企業におけるリーダーシップがすべてではありません。学生時代のクラブ活動の経験なども含めて、リーダーとはどういうものか考えてみることも重要といえます。

また、社会人として部下を持ったことのない人でも、上司を見ながら感じたことなどを棚卸しておくと良いでしょう。

そういった経験を言語化しておくことで、実際のMBAの学習の場面でも役立つはずです。

英語が母国語ではない人にとっての最大のハードルは英語力です。

MBAの講義ではもちろんのこと、海外の大学でMBAプログラムを履修する人は、英語が理解できていないと日常生活にも不自由するでしょう。

そのため、先ほども簡単に紹介はしましたが、英語対策についてここからさらに深く掘り下げていきます。ポイントとなるのは、以下の2点です。

• MBA合格後の英語の課題は聞き取り
• 英語力を向上させるための対策

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

英語が母国語以外の人の場合、最大の壁はヒアリングです。

MBAの講義だけでなく、日常生活においても相手が何を言っているのか分からないと意思の疎通ができないため、聞き取りの能力は重要です。

ヒアリングにおける具体的な課題としては、以下の3点があります。

• 英語のヒアリングに慣れていない
• ネイティブ発音が聞き取れない
• 知っている単語が少ない

それぞれの課題について、詳しく見ていきましょう。

一般的に日本人は、英語のスキルの中でもヒアリングを苦手としている人が多いといわれています。

日本人は日常生活を送る中で、英語を聴く・話す機会が少ないです。

従来の学校での英語教育でもリーディングや文法を重視しており、ヒアリングにはあまり力を入れていなかったことで、ヒアリングを苦手とする人が多いといわれています。

また、社会に出ても英語が母国語の国に駐在したり、商談を行うような部署に配属されたりしない限り、生の英語をヒアリングする機会も少ないです。

英会話教室に通ったり英語のラジオ放送を聞いたりするなど、自分から積極的にヒアリングの機会を設けないとヒアリングに慣れることは難しいでしょう。

一般的にMBAの講義は、英語が母国語である講師が多いものです。

彼らの発音はいわゆる「ネイティブ発音」と呼ばれており、正式な文法や単語の発音とはやや異なっています。

ネイティブ発音の特徴の例としては、以下の3点があります。

• 単語の音が（一部）脱落する
• となり同士の単語の音がつながる
• 単語の音が弱まる

日本の英語教育では、いわゆるオフィシャルな英語を学んできています。

ネイティブが通常話すカジュアルな英語の発音は、日本人がヒアリングを不得意とする要因となっています。

MBA留学の場合は、講義以外での生活を送るにあたっても、ネイティブ発音は避けて通れないため、ネイティブ発音が聞き取れない課題は克服しなければならないといえるでしょう。

母国語が英語以外の場合、そもそも知っている英単語・英熟語の数が少ないという点も課題の1つです。

日常生活で英語を使っておらず、学校だけで英語を学んでいる環境では、覚える英単語・英熟語の数はどうしても絶対数が少なくなってしまいます。

ヒアリングにおいて、知らない英単語や英熟語が多ければ多いほど、相手が伝えたいことが理解できないはもちろん、自分が伝えたいことも伝えられないため会話が成立しません。

また、MBAの講義では、日常生活ではあまり利用することがないビジネス英語が多用されます。

ビジネス英語で利用される英単語・英熟語はさらに知っているものが少ないため、これらの知識がないとMBAの講義を受けるにあたって大きな壁となります。

ここまで解説してきたように、MBAスクール合格後の最大の課題は英語力不足です。そのため、スクールの合格後から入学までの間に英語力を向上させることは必須といえるでしょう。

ここでは英語力を向上させるための対策を2つ紹介します。

• 英語に触れる時間を増やす
• 専門用語・単語を学ぶ

それぞれの具体的な対策内容について、詳しく見てみましょう。

英語力を向上させる対策として最も重要なものは、英語に触れる時間を増やすという点です。

英会話教室に通うといった方法だけでなく、英会話をする機会を積極的に設ける・洋画を字幕なしで鑑賞する・英字の新聞雑誌を読む・英語を1.5～2倍速で聴くなど、どんな方法でもかまいません。

とにかく、日常生活の中で英語に触れる時間を増やすことが大切です。さらに、英語に触れる時間を毎日設けて継続していくことに意義があります。

先ほども紹介したように、英単語・英熟語を知らなければヒアリングはできません。

そのため、MBAスクールに入学するまでの間で、知っている英単語・英熟語の数をできるだけ増やすことで、入学後、講義の内容が非常に理解しやすくなるでしょう。

特に、ビジネスシーンで活用される英単語・英熟語や、自分が勤めている業種・業界などでよく利用される専門的な単語・熟語を学んでおくとよいでしょう。

これらの単語・熟語を学んでおくことは、実際の講義やディスカッションにおいて、非常に役立ちます。

MBAスクール合格に向けて、全リソースを勉強に振り分けた結果、見事スクールに合格した人にとって懸念すべき点があります。それは、いわゆる「燃え尽き症候群」です。

MBAスクールに合格することだけを目標として受験勉強を行ってきた人には、スクールに合格することによって目標を達成してしまい、入学後の勉強にやる気が起きずに、最悪の場合MBA取得ができなかったという人もいます。

これらの懸念点が起きないよう、MBA取得後のキャリアこそが目標であると意識し受験勉強を行い、あまり根を詰めずにリラックスした気持ちで受験勉強に励むとよいでしょう。

今回は、MBAスクールに合格し入学するまでの間にやっておくべきことを中心に紹介してきました。

やるべきことは4つあり、中でも英語力の向上を果たすことが最も大切なポイントということが理解できたのではないでしょうか。

MBAスクールの合格はあくまで最初のハードルを超えただけであり、本当の目指すべき目標はMBAを取得し、学んだ知識・スキルを実務において活かすことにあります。

そのため、スクールへ合格したことで気を緩めることなく、本当の目標に向けて努力を続けていくことが大切です。

今回の記事を参考に、入学後にスムーズに学習を進められるよう、入学までにやるべきことを行いしっかりと準備をしておきましょう。

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