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MBAは経営学修士、MPHは公衆衛生学修士の学位のことです。MBAとMPHではそれぞれ学ぶ内容が大きく異なります。
しかし、大学院によってはMBAとMPHの2つの学位を同時に取得できるプログラムが用意されています。
では、MBAとMPHのプログラムではどういった内容を学習するのでしょうか。
本記事ではMBAとMPHの違いを分かりやすく解説します。また、MBAとMPHを同時に取得するダブルディグリーのメリットも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
MBAとMPHの違い
MBAとMPHで学べる内容
MBAとMPHのダブルディグリー
MBAとMPHで学べる内容を理解し、自分のキャリアに合わせて検討しよう
MBAとMPHは、それぞれ違う学位のことです。
ここでは、MBAとMPHの概要を見ていきましょう。
MBA(Master of Business Administration)とは経営学修士を指します。
資格ではなく、大学院の修士課程を修了することで授与される学位です。
各大学院が提供しているMBAプログラムは主に経営資源の要素である「ヒト・モノ・カネ・情報」について深く学び、経営に関する幅広い知識を養うカリキュラムで構築されています。
MBAでは経営の体系的知識が身につくため、取得後には企業経営のリーダーとして活躍できるようになるでしょう。加えて、転職やキャリアアップの幅が広がる可能性があります。
また、MBAプログラムには国内・国外を問わず様々なバックグラウンドを持つビジネスパーソンが集まります。企業の第一線で活躍していた人がMBAプログラムを受講するケースも少なくありません。
人脈が広がり、MBA取得後に起業する際などに大いに役立つでしょう。
関連記事:Abitus UMass MBA「MBA(経営学修士)とは? MBAの種類やメリット・難易度を解説」
MPH(Master of Public Health)とは公衆衛生学修士を指します。MPHの取得により、公衆衛生や衛生関連などの職種で働く能力を向上できます。
取得者の進路の具体例は次の通りです。
※2024年12月、アビタス調べ。
※MPHのみでは働けないものも含みます。
MPHは公衆衛生専門学位として国内外で認知度が高く、日本国内では各地の基幹大学がMPHプログラムを提供しています。
また、MPHは医師が公衆衛生の原則や政策を学ぶための学位といえるものの、公衆衛生の専門家など幅広い専門職に従事する人にとっても価値のある学位とされています。
では、MBAとMPHでは具体的にどのような科目を学べるのでしょうか。
ここでは、MBAとMPHの学べる内容・カリキュラムを見ていきましょう。
MBAのカリキュラムは次のような科目で構成されているケースが多いです。
MBAプログラムでは、経営に関する幅広い知識を身につけることが可能です。
学習方法は講義が中心なのか、ディスカッションが中心なのか、大学院によって大きく異なります。
また、MBAプログラムを提供している大学院の中には、第三者機関による国際認証を受けている大学院もあります。
そういった大学院のカリキュラムには、上記のほか、企業倫理に関する科目が含まれているケースが多い傾向にあります。
MPHプログラムを提供している名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科では次のような科目や分野を学習します。
MPHのプログラムではまず基礎を学び、そののち、セミナーや演習、フィールドワークにより論理的な考え方を身につけることになります。
参考:名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科「大学院教育|医科学専攻公衆衛生コース概要」
ここでは、MBAとMPHの2つの学位を同時に取得するダブルディグリーという言葉の意味を解説します。
また、メリットや取得方法も詳しく見ていきましょう。
文部科学省はダブルディグリープログラムについて「日本国内の大学と海外の大学が、教育課程の実施や単位互換などを協議し、双方の大学がそれぞれ学位を授与するプログラム」としています。
単位互換制度の利用により、提携先となる海外の大学に学生が留学をし、学習プログラムを修了することで日本国内の大学と提携先の海外の大学の学位をそれぞれ授与する制度のことです。
複数学位取得制度とも呼ばれています。
参考:文部科学省「我が国の大学と外国の大学間におけるダブル・ディグリー等、組織的・継続的な教育連携関係の構築に関するガイドライン」
MBAとMPHのプログラムでは学ぶ内容は大きく異なります。しかし、MBAとMPHのダブルディグリーに挑戦することには大きなメリットがあります。
MBAとMPHのダブルディグリーでは、マネジメントとヘルスケアの知識を同時に学習できる点がメリットの1つです。
また、大学と提携先の大学の協定によっては、ダブルディグリーの特別プログラムを用意しているケースが多くあります。
通常MBAとMPHの2つの学位を取得する場合と比較すると、特別プログラムではより短期間での学位取得が可能なケースもあります。
短期間でマネジメントと医療・ヘルスケアの知識を得られるのは、大きなメリットといえるでしょう。
MBAとMPHのダブルディグリーを取得できる大学院は限られています。
ここでは、国内と海外でMBAとMPHのダブルディグリーの取得が可能な大学院をご紹介します。
国内でMBA・MPHのダブルディグリーコースがある大学院の代表例は、京都大学経営管理大学院と慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科です。
2校の概要を以下の表にまとめました。
大学院 | 京都大学経営管理大学院 | 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 |
対象者 | 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学専攻中の者 | 経営管理研究科の学生が健康マネジメント研究科に入学する場合 |
学習内容 | ・組織行動 ・経営戦略 ・マーケティング ・会計学 ・ファイナンス ・統計分析 ・プロジェクトマネジメント |
【必修科目】 ・生物統計学 ・疫学 ・医療政策、管理学 ・社会/行動科学 ・環境保健学 【必修および選択科目】 ・コミュニケーションと情報 ・多様性・多文化への配慮 ・リーダーシップ ・公衆衛生における生物学 ・プロフェッショナリズム ・プログラム策定 ・システム思考 |
修了要件 | 42単位 | 30単位以上 |
※2024年12月、アビタス調べ。
京都大学経営管理大学院には、特別短縮制度(通称:+MBA)と呼ばれる制度があります。
特別短縮制度とは、MPHに在学している2年間に条件を満たした場合、最短1年でMBAの単位も取得可能な制度です。
MBA取得には本来2年間かかるため、MPHと個別に取得する場合は通常4年間かかります。
一方で、特別短縮制度を利用すると、MBAを1年で取得できるため、MPHとMBAの2つの学位を3年間で取得可能です。
参考:京都大学経営管理大学院「MBA/専門職学位課程(経営管理専攻)|『MBA』カリキュラムの特徴」
参考:京都大学経営管理大学院「特別短縮制度(+MBA)申請要項」
参考:慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科「修士(公衆衛生学)」
海外でMBA・MPHのダブルディグリーコースがある大学院の代表例はアラバマ大学バーミンハムとボストン大学が挙げられます。
2校の特徴を比較しましょう。
項目 | アラバマ大学バーミンガム | ボストン大学 |
学習内容 | ・社会行動科学または生物統計学 ・マネージャーのための会計と財務 ・環境保健の基礎 ・マネージャーのための定量分析 |
・公衆衛生の基礎 ・公平性のためのデータおよび判断基準と意思決定 ・政策、プログラム、公衆衛生コミュニケーション ・集団健康科学における応用方法 |
学習期間 | 3.5年 | 24~36カ月 |
修了要件 | 60単位 | 43単位 |
※2024年12月、アビタス調べ。
国内の大学と比較すると、修了までに2年から3年半かかるため、長期的な学習時間の確保が求められます。
他にもハーバード大学やジョンズ・ホプキンズ大学、エモリー大学、カリフォルニア大学バークレー校、ミシガン大学など有名大学にもデュアルディグリーコースがあります。
参考:The University of Alabama at Birmingham「School of Public Health|MPH/MBA」
参考:Boston University「School of Public Health|MBA/MPH Dual Degree Program」
MBAとMPHのダブルディグリーについて解説しました。
MBAでは企業の運営に必要な経営学やマーケティング、リーダーシップなど幅広いビジネスの知識を学習できます。一方でMPHは、公衆衛生に関する知識について学びます。
MBAとMPHの2つの学位を取得することで、それぞれの知識を活かしたキャリアアップの実現が可能です。
しかし、MBAとMPHでは学ぶ内容は大きく異なるため、自身のキャリアに合わせて適切な学位を取得することをおすすめします。
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