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  • 2024/11/15公開
  • 2024/11/18更新

簿記は何級から受験するべき?各級の難易度から勉強方法まで解説

簿記は何級から受験するべき?各級の難易度から勉強方法まで解説

簿記の資格取得を考えている人の中には「何級から受験するべきか」と迷っている人もいるでしょう。

簿記検定試験にはいくつかの種類があります。

なかでも、日商簿記検定試験は、企業の経理担当者はもちろん、幅広いビジネスパーソンからも支持されている人気の高い資格です。

本記事では、簿記の各級の難易度や勉強方法、取得するメリット、注意点について分かりやすく解説します。

目次
簿記とは
初心者が知っておきたい簿記の難易度
簿記を取得するなら何級からがいい?
簿記を取得する3つのメリット
簿記を取得する際の注意点
簿記の知識を活かせる職場
簿記は初心者が取得するなら簿記3級から検討しよう

簿記とは

簿記は、企業の経済活動を記録・計算・整理して、財務状態を明らかにする技術を指します。

なかでも、取引を借方・貸方に分けて記載する複式簿記の知識やスキルは、決算書を作成するのに欠かせません。

簿記のスキルを客観的に証明するのが検定試験です。検定試験には日商簿記のほか、全経簿記や全商簿記などがあり、それぞれ主催者や主な受験者層が異なります。

社会人が「簿記検定」という場合は、最も知名度の高い「日商簿記検定」のことを指すのが一般的です。本記事では日商簿記検定を中心に紹介します。

関連記事:アビタスUSCPA「簿記の種類(日商・全経・全商・日ビ)と、それぞれの違いや選び方を徹底解説」

初心者が知っておきたい簿記の難易度

日商簿記検定は1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級の5つの級位があります。

ここでは、ビジネスパーソンがよく受験する1級から3級の試験について、試験時間や合格基準、合格率、勉強時間の目安について見ていきましょう。

科目(試験時間) 合格基準 合格率
(2024年6月次点)
勉強時間(目安)
3級 商業簿記(60分) 70%以上 40.7% 50~100時間
2級 商業簿記・工業簿記(90分) 70%以上 22.9% 100~300時間
1級 商業簿記・会計学(90分)
工業簿記・原価計算(90分)
70%以上(ただし、1科目ごと40%以上) 10.5% 500~700時間

表から見てもわかるように、級が上がるほどに科目数が増え、合格率は低く、必要な勉強時間は長くなります。

参照:日本商工会議所・各地商工会議所「商工会議所の検定試験|簿記」

簿記を取得するなら何級からがいい?

効率よく簿記を取得したい場合、何級から受ければよいか悩む人もいるでしょう。

簿記3級は、基礎知識を習得するための入門編として、簿記初心者に特におすすめです。2級、1級と進むにつれて、幅広いスキルや専門的な知識が求められるようになり、難易度も上がります。

ここでは、各級の特徴と、どのような場面で役立つかを解説します。

履歴書に記載できるのは3級から

日商簿記には、1~3級のほか、簿記初級・原価計算初級と全部で5つの級位があります。簿記初級と原価計算初級は入門レベルであり、就職活動において十分なアピールポイントにはなりません。

実際に履歴書に記載できる資格として一般的に認識されているのは3級以上です。

簿記3級では、商業簿記の基礎的な知識を習得できます。例えば、経理業務において仕訳や、総勘定元帳、貸借対照表、損益計算書の作成に役立ちます。

加えて、決算に関する問題も出題されるため、決算処理を行う際にも役立つ多くの知識も習得可能です。

経理担当者以外のビジネスパーソンが簿記の勉強を始める際も、3級からスタートすることで効率的に必要な知識を得られるでしょう。

現場で働くなら2級の資格が有利

簿記2級では、商業簿記に加え工業簿記の知識が求められます。商業簿記は3級よりも掘り下げた内容です。

経理職を目指す場合は、簿記2級の資格取得は有利に働きます。企業によっては、就職活動においてのアピール材料の1つとなります。

これは、簿記2級の知識が一般企業で幅広く活用できるためです。

ただし、応募者の中に経理経験者がいる場合は、未経験の2級取得者よりも、経験者が優遇されるケースもある点は認識しておきましょう。

自社や取引先、競合他社などの決算書分析が可能になるため、営業職など経理以外のビジネスパーソンにとっても簿記2級の知識は実務で十分に活用できる資格といえます。

関連記事:アビタスUSCPA「簿記2級の合格率は低い?合格の難易度を学習範囲・勉強時間から解説」

スペシャリストとして働けるのは1級

簿記1級は、商業簿記と工業簿記の知識をさらに深めるだけでなく、会計学や原価計算といった高度な領域を学ぶことになります。合格率は約10%と低く、難易度の高い試験です。

また、1級を取得すると、税理士試験の税法科目の受験資格も得られます。税理士や公認会計士などへの資格取得のステップアップにつなげることも可能です。

1級では、複雑な財務諸表の作成、連結決算、高度な原価計算、経営分析、税効果会計など、幅広い高度な知識が求められます。難関資格であるため、取得すると高度な会計知識を持つことを客観的に証明でき、キャリアの幅が大きく広がります。

特に大手企業の経理部門や会計事務所など、専門性の高い職種での活躍が期待される資格といえるでしょう。

関連記事:アビタスUSCPA「簿記1級の合格率や難易度、学習時間は? 2級の次に取るべき他の資格も紹介」

簿記を取得する3つのメリット

簿記は経理だけに必要な知識ではありません。企業運営に欠かせない会計の基本が理解できるため、全てのビジネスパーソンにとって有益です。

簿記を取得することで、転職や就職が有利になることがあります。また、他の資格取得への足がかりとしても役立ちます。

ここでは、簿記を取得する3つのメリットについて解説します。

  • あらゆる職種に活かせる
  • 転職に有利になる
  • 他の資格のステップアップにつながる

あらゆる職種に活かせる

簿記を学ぶと、企業経営に欠かせないお金の流れが見えるようになります。売上、利益、損失額などを理解することで、自社や他社の決算書を読み解けるようになるのは大きなメリットです。

これは、経理担当者だけでなく全てのビジネスパーソンにとって必要な知識です。例えば、営業担当者の場合、決算書の数字やコストを踏まえた説得力のある提案ができ、他者との差別化が図れます。

また、他の業務に従事する人も、売上高だけでなく、コストや利益を意識した業務活動が可能になります。

簿記を知ることで、ビジネス全体の解像度が上がり視野が広がるため、今まで以上に活躍の場が広がるでしょう。

転職に有利になる

簿記を取得すると、簿記に関する専門的な知識があることを客観的に証明できる点がメリットです。

日商簿記は広く認知されており信頼性の高い資格です。そのため、簿記2級以上を取得すると、転職に有利になるケースが見られます。

経理は全ての企業にとって不可欠な業務であるため、景気の変動に左右されづらい職種です。簿記の資格を持つことで、就職や転職の選択肢が広がります。

さらに、営業、マーケティングなど、財務データやコスト管理の理解を求められる場面が多い職種についても、簿記の知識があることは転職時のアピールポイントとなります。

他の資格のステップアップにつながる

簿記で学ぶ会計・財務の基礎知識は、より高度な会計・財務関連分野の資格を目指す上で大いに役立ちます。

例えば、公認会計士、USCPA、税理士、中小企業診断士、ファイナンシャル・プランナーなどの資格試験では、簿記の知識があることが前提とされています。

そのため、簿記の検定試験で身につけた基礎知識を活用しながら、効率的に新たな資格取得を目指せます。

簿記の知識があると他の資格試験での学習コストを削減できるため、キャリア選択の幅が広がる点がメリットです。

特に、グローバル業務に携わりたい場合は、USCPAなどの国際資格の取得にも簿記の知識を活用できます。

簿記を取得する際の注意点

日商簿記は広く認知されている、知名度の高い資格です。特に簿記3級は多くの人が受験しています。

簿記3級は基礎レベルです。そのため、特に経理職で活躍したいと考えている場合は、転職でのアピール材料としては物足りないとされるケースがあります。

経理職を希望する場合、2級以上を目指すとよいでしょう。ただし、2級以上になると試験範囲が広く難度も高いため、十分な勉強時間が必要になります。

また、転職時には資格だけでなく実務経験が重視されるケースもあることを考慮しておきましょう。

簿記の取得を検討する際は、転職市場や志望企業のニーズを調査することも有効です。

簿記の知識を活かせる職場

簿記の知識は全てのビジネスパーソンにとって有益です。

企業の財務状況を正確に把握し、経営判断をサポートするために不可欠なスキルで、特に経理や財務関連の業務でその価値が発揮されます。

ここでは、簿記で身についた知識を活用できる職場の例について紹介します。

  • 企業の経理部門
  • 会計事務所・税理士事務所

企業の経理部門

簿記は企業の経理部門で仕事をする際に役立ちます。

日々の取引を正確に記録する仕訳、貸借対照表・損益計算書などの財務諸表や決算書の作成、財務分析、製造原価の計算、予算管理など、幅広い場面で活用できます。

また、内部統制のサポートや税務申告、法定監査への対応、資金繰りやキャッシュ・フローの管理など、多岐にわたる経理業務においても欠かせない知識です。

経営判断のサポートに際しても、財務データを正確に分析し、戦略的な意思決定への貢献が求められます。このように、簿記の知識は、経理部門において大いに役立ちます。

会計事務所・税理士事務所

会計事務所や税理士事務所でも、簿記の知識が役立ちます。

税理士事務所の主要業務である税務申告サポートとして税務調整や申告書の作成を行う際も、簿記の知識は不可欠です。

連結決算や業種別会計など特殊な会計処理、顧客への財務分析や経営アドバイスを行う際の財務諸表の分析、予算策定支援にも活用できます。

クライアントに対する経理知識の指導や会計ソフトやクラウドサービスなどのデジタルツールを使用する際など、幅広い場面で役立つ知識です。

簿記は初心者が取得するなら簿記3級から検討しよう

日商簿記は知名度の高い資格試験です。

企業におけるお金の動きを理解するための基礎知識を習得できます。経理部門で働く人だけでなく、他のビジネスパーソンにとっても有益なスキルです。

簿記の級は段階的に分かれているため、順番に取得していくことで効率的に簿記や会計の知識を習得できます。

これから会計や財務を学び始めようとしている初心者の人は、まず簿記3級の勉強をおすすめします。

簿記の資格を足がかりに、より専門性の高い資格へのステップアップも可能です。特にグローバルに活躍したい人は、簿記の知識を活かしてUSCPA(米国公認会計士)の合格を目指してみましょう。

USCPAの合格を目指すならアビタスで

USCPAはアメリカの各州が認定する公認会計士資格です。国際資格の専門校であるアビタスでは、これまでに6,700人以上のUSCPA合格者を輩出しています。

アビタスでは日本語のオリジナル教材を使用しており、会計を初めて学ぶ方や英語力に不安な方も安心して学習できます。通学、Zoomライブ講義、eラーニングと、自分の都合に合わせてフレキシブルに学習スタイルを選択できるのも大きな魅力です。

日本在住合格者の約3人に2人はアビタス卒業生です。USCPAの合格を目指すなら、アビタスの利用を検討してみましょう。

アビタスでは無料の説明会を行っていますので、お気軽にご参加ください。

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※記事内に記載の情報は2024年9月時点のものを参照しております。

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